1月17日(火)

★治療が終わった血液のがんの最終検査の一日がかりの”カプセル内視鏡小腸検査”のため、医科歯科大へ。これは、内視鏡を首からぶら下げて、腸の蠢動をフイルムに映すため、1日すごす検査。今度で三回目だが、今回はぶら下げてから普通の生活をしていいという。それまでは、一日歩き回っていたのが、普通の生活といわれても、機械が進歩したのだろうが、一日街を歩き回る覚悟をしていたので、とにかく運動不足を補うためもあるし、”80歳でこの検査はつらいな”とちょとボヤいたら、看護師さんが、その年で元気があるの素晴らしいと激励してくれた。まず、お茶の水から水道橋まで歩いて、ちょうど雪で順延していた京都の競馬が開催されていたので、後楽園場外で馬券を買う。それから本郷へ。昔務めていいまは倒産したが、出版社の山海堂が本郷菊坂にあった。建物そのもは残っていた。その近くの昔通った真砂町図書館へ。改装されて、素晴らしい図書館になっていた。そこで、いろいろ本を、ねじめ正一の「食の本気」などを読む。それから、また外へ出て、菊坂の街を歩く。商店街は変わっていなくて、昔からの名物菊坂コロッケを売っている肉屋でコロッケを買ってあるきながら食べ、足を延ばして本郷警察の前の昔なじみの江戸あられの竹仙で煎餅を土産に買う。そして、図書館に戻り、最後は後楽園に行き、競馬の実況を見た。福永騎乗の買った馬は4着でマイナスだったが、それでなんとか決まりの四時半に病院に戻った・・。コードだらけの内視鏡を首からぶら下げて歩く老人の姿はちょっと異様だったが・・・。い結果がでればいいが・・・。
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# by engekibukuro | 2017-01-18 10:10 | Comments(0)  

1月16日(月)M「木ノ下歌舞伎」

 こまばアゴラ劇場
・「隅田川」
 共同演出:白神ももこ(モモンガ・コンプレックス」、杉原邦生「KUNIO」、木ノ下裕一
 振付・出演:白神ももこ
 日本の古典舞踊を、コンテンポラリーダンスに転換する試み・・。
・「娘道成寺」
 演出・振付・出演:きたまり「KIKIKIKIKIKI」
 監修・補綴:木ノ下裕一
 美術:杉原邦生
・1時間、長唄を流して、当初は赤いドレスで、後半は白い薄物の衣裳で踊る。
・木ノ下歌舞伎が、こういう日本の古典舞踊の現代化のレパートリーを持っていることを初めて知る。白神ももこも、きたまりも十分個性的で、自分の信じる舞踊を踊りぬいた。      
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# by engekibukuro | 2017-01-17 06:59 | Comments(0)  

1月15日(日)

 
 毎年恒例の自治会主催の団地の餅つき大会、40年来住んでいるが、今年の餅をもらう行列は、もう高齢者ばかり・・。昔は子供たちが大騒ぎして、それはそれは正月の華やぎがあふれていたのに・・。並んでいるのは、ジイサン、バアサンばかり・・・。といっても、ジイサンはオレだけだぞ・・・。
 つきたての餅をもらって、熱い汁粉をもらう・・。何も入っていない小豆の汁だが、その熱いただ甘いだけの汁粉が寒空の下では結構うまい・・・。

 新潮文庫の夢野久作傑作選「死後の恋」を読んだ。甘美、狂気、旋律の短編集だが、話の面白さもることながら、夢野の格調を格調と感じさせない日本語の魅力がすごい・・。戦前の探偵小説の雑誌「新青年」に書いていた小説家は、久生十蘭をはじめ、とても文章が、一つ突き抜けた個性的な魅力があった。その代表が大傑作「ドグラ・マグラ」を書いた、この夢野久作だ。
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# by engekibukuro | 2017-01-16 09:21 | Comments(0)  

1月14日(土)小沢信男「俳句世語り」岩波新書



 著者はいま88歳の小説家、戦後の雑誌「新日本文学」系の左翼の作家だが、主義主張より、そのユーモアを含んだ作風でしあっれている。その小沢が、月刊誌「みすず」に2010年から2016年まで俳句にかかわるエッセーを連載したものをまとめた本だ。
 ”祭りに相撲、友人の死、敗戦の配線、そして大震災ー。浮き世の様々な出来事を、武玉川から子規、漱石や荷風、万太郎、現在活躍中の俳人まで、古今の俳句を通じて描く、時に呵々大笑、名吟佳吟味を引きつつしなやかに世を斬る練達の筆に、近年の世相が鮮やかに浮かび、俳句というものの魅力を改めて感じさせる”という扉の惹句そのとおりの面白い本で、改めて俳句というものの奥の深さを感じさせてくれた本だった。
 本の”おわりに”の最後に、著者畢生の名吟が載っている。
 ”よみじへもまた落伍して除夜の鐘”
不謹慎だが、思わずパチパチと手を叩きたくなるような名吟だ!
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# by engekibukuro | 2017-01-15 09:34 | Comments(0)  

1月13日(金)S音楽劇「メカニズム作戦」

・日本の演劇人を育てるプロジェクト(日本劇団協議会)

作:宮本研、構成・演出:流山児祥、構成・音楽:朝比奈尚行、演奏:鈴木光介、Spaceス早稲田
 この作品は1962年、第8回岸田国士戯曲賞受賞作品。
 この芝居は、電電公社のある支局の労使交渉を音楽劇に仕立てたもの、労働組合がいまより社会に力を持ち、社会の動向を左右する力をもっていた・・。私などにはひどく懐かしい存在で、今でもやってはいるが、5月1日のメーデーなど、それは盛大で、労働者は明るい未来を夢み、信じていた時代だ。今でも組合はあることはあるが、労働者が創る文化などというものはないだろう。宮本も初期はそうだが、職場作家といわれる劇作家がいて、おもしろい作品を書いていた。最近上演した青年劇場の「島」を書いた堀田清美や劇団民芸に言った大橋喜一など力のある作家がいたのだ。この音楽劇仕立ての舞台をみてつくずく感じたのは、あの頃の労働運動には、労働者の文化があったこと・・。さまざまな労働歌があり、昼休みに歌ったものだ・・。今回の舞台にでている若い俳優たちは、そんなことは知らない世代だが、流山児の今でも違和感がない構成と、朝比奈のジャズやロックを取り入れた音楽で、躍動感あふれる演技で舞台を盛り上げていた。この若い俳優たちの息吹は新春早々新鮮な気分を横溢させてくれた舞台だった。ちなみに演出の流山児のご尊父は、当時の労働者組合の元締めの組織である総評の副議長だった・・。れ
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# by engekibukuro | 2017-01-14 10:57 | Comments(0)