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3月7日M「赤い薬」(作・演出:土田英生)MONO

赤坂レッドシアター。土田の芝居はMONOの単独公演に限る。土田の劇作は大方から評価あれ、色々な劇団や劇場で上演されるが、どんなにう巧い役者が出ても、土田主催のMONOで、彼も出て、水沼健、奥村泰彦、尾方宜久、金替博康の劇団独自の息のあった芝居にはかなわない。このMONOの独特のリズム、トーンはほかでは真似しようがなくて、土田の真価は劇団公演でこそ発揮されるのだと思ってしまうのは仕方がないことだ。今回の舞台は新薬の被験者の専門病院。身寄りのない人間だけが選別され、誓約書を書かされ、半年間被験すれば1千万円報酬がでる。土田、水沼、奥村、尾方が被験者、金替が医師、看護師が客演の山本麻貴。様々な新薬で極度に興奮したり、沈んだり、1千万円のためとはいえ、何かあっても皆天涯孤独だから、外から訴えられない。この危険極まりない悲喜劇はMONOのアンサンブルにはうってつけ。中でも、金替のエキセントリックな医師は抱腹絶倒。金替えはMONOではないが、松田正隆が書き、平田オリザが演出した「月の岬」で、その特異な演技に驚いた以来のファンで、彼が出る芝居はなんでも観る。土田・MONOを
たっぷり堪能した舞台だった。

▼メモ。K園から赤坂レッドシアターへ。終わって、新宿へ。ルノアールで第三次シアターアーツの編集会議。5時から9時まで。帰宅、タラちり、ぶり大根、ポテトサラダ。報知杯は取れず。

by engekibukuro | 2010-03-08 10:55 | Comments(0)  

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