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3月19日(金)S「デイートリッヒ」青山劇場

演出:釜紹人、原案・作詞・訳詞:竜真知子、音楽監督・作編曲:宮崎誠。
 マレーネ・デイートリッヒの半生を描いたミュージカル。デイートリッヒを演じるのは、元宝塚の和央ようか。ベルリンの女優だったマレーネをジョセフ・スタンバーグ監督が「嘆きの天使」のヒロインに抜擢、一躍スターになりハリウッドに渡る。開幕冒頭からあの名高いマレーネの反戦歌<リリー・マルレーン>が流れるが、このミュージカルはマレーネが祖国ドイツを心底から愛するが、ナチスドイツを許せないことから、連合軍の前線まで慰問に訪れる反戦歌手の面を大きく取り上げた。また、ジャン・ギャバンとの戀とか、エデイット・。ピアフとの友情とか、ヘミングウエイとの交流とか、色々なエピソードがパリやニュヨークを舞台に繰り広げられる。しかし、ドイツ人から売国奴呼ばわりされ、苦悩の中に活動する反戦女優の面を中心にした骨っぽい舞台だった。マレーネの母を今陽子が演じ歌う。俳優では、パパヘミングウエイを演じた横内正が物語の案内人の役割
を演じるのだが、この人歌が素晴らしい。声もいいし、歌に万感をこめた味があった。この舞台での発見は横内の歌唱力だった。さらに特筆ものは特別ゲストで出演した英国ロイヤル・バレエ団の吉田都のバッレを見られたこと。”平和の天使”という役でラストには<リリーマルレーン>で踊った。眼福だった。
▼図書館で「世界」4月号の元沖縄県知智大田昌秀と佐藤優の対談を読む。佐藤のお母さんも沖縄人だ。現在の沖縄の複雑さを二人が懸命に解きほぐすが・・。鳩山は5月までに大丈夫か。雑誌「ソトコト」では田中康夫と浅田彰の対談「憂国呆談」では内閣参与平田オリザが鳩山の演説を中学の学級会並みにしてしまったと批判。夜は青山劇場。つい日生劇場と比べてしまう。帰宅、湯豆腐、ハスのキンピラ、ポテトベーコン、小松菜のおひたし。

by engekibukuro | 2010-03-20 10:40 | Comments(0)  

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