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7月19日(月)S[シアター・クリテイック・ナウ 2010

 座・高円寺のカフェ・アンリ・ファーブルで行われた。
第一部はAICT演劇評論賞受賞式と記念シンポジウム。
受賞作は岡村春彦著「自由人佐野碩の生涯」と内田洋一著「野田秀樹」
岡村さんは車椅子で奥様といらした。言葉がご病気で不自由だが、短い受賞のあいさつは本当に受賞を喜んでいらしたようで、選考委員として報われた気持ちになった。内田さんが、岡村さんの本と同時の受賞が光栄だと挨拶されたのも良かった。
シンポジウムは「脱出せよ日本演劇」というタイトルで、野田学さんの司会で、野田秀樹、扇田t昭彦、内田洋一の各氏が出席した。佐野碩も野田秀樹も国外に様態は異なるが、人生の重要な局面で国外に出た。千田さんが二人のそのことの関連を解説され、野田さんは海外公演の映像をみせつつの話が面白かった。内田さんの本は、野田さんの16歳で書いた処女作「アイと死をみつめて」を発掘され、この本に載せた。その戯曲は扇田さんによれば、処女作にして天才の兆しが歴然として、現在まで成熟しつつそれが持続している、まさに天才だと・強調された。総じて野田さんの発言はとても明晰で、魅力的だった。扇田さんが、70年代の野田さんとインタビューすると、はぐらかされるばかりだったが、今はとてもきちんと応対してくれて立派に成熟されたと・・・。野田さんは苦笑い。しかし、面と向かって”天才、天才”といわれるとどういう気持ちなるのだろう。天災かもしれないが・・・。しかし、充実したいいシンポジウムだった。そのあとの第二部のレセプションも、その流れを受けて、なかなか楽しい、野田さんも出席のいろいろの人に気軽に対応されて、いいレセプションだった。、

by engekibukuro | 2010-07-20 13:05 | Comments(0)  

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