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8月19日(木)S「ガラパゴス」(作・演出:天野天街)

少年王者館、ザ・スズナリ。
 天才・天野のマジックワールドは、ますます円熟、天野チルドレンも男女とも多士済々、間然とするとこがない奇想天外な舞台だが、ラストの天野ダンスのシーンがちと長すぎるかな・・。なにしろ始めも終わりもない世界だから、終わらせようがないのは解るんだが・・・。

▼メモ。今日は部屋の冊子工事のため、一日出っぱなし。午前中は図書館で雑誌閲読。文藝春秋に芥川賞受賞作、赤染晶子「乙女の密告」が掲載されていたので読む。アンネ・フランクの日記の話しだが、どうもアンネの恐怖に充ちた隠れ家暮らしの身体性ぬきに知的に扱い過ぎている感じがする。審査委員の中では石原慎太郎が酷評していた。テアトロ9月号の菅孝行の戦後演劇史で60年安保を取り上げている。彼が俳優座の養成所にはいったときで、安保のデモには「安保反対新劇人会議」で参加した。6月15日の樺美智子さんが亡くなったとき、現場の国会南通用門に「新劇人会議」が行かなかったことに抗議する。私は松田政男率いる「6月行動委員会」で参加、南通用門に入り、多分樺さんの数列後ろにいた。そこには吉本隆明さんもいて、機動隊に蹴散らされながら逃げた。前を走っていた吉本さんは、道路わきの土手を登っ柵を抜けた。こちらも続こうとしたが、機動隊に追い散らされた。吉本さんが逃げた先が警視庁の中庭で、かえってよかったのだが、こちらは靴が脱げ、はだしで現代思潮社の社長の石井恭二さんの実家の日本橋のてんぷら屋にようようたどり着いた・・。
・昼は本郷の鮒兼でうな重。下北沢へゆき、シャノアールで「gui」VOL90を読了。奥成達さんが、食道がんの手術をしたが、元気で書いているので安心した。つづいて星野智幸「俺俺」にかかる。芝居の後は神保町へ。萱へ。おぼん明けで客がこなくて、Sちゃんとコナツとでいつもの楽しいお喋り。メトロの終電が終わってしまって東上線で帰宅・・。

by engekibukuro | 2010-08-20 13:22 | Comments(0)  

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