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9月6日(火)メモ






▼矢野誠一「昭和食道楽」(白水社)を読んだ。項目は、アイスキャンデー、塩煎餅、油揚、とんかつ、チューインガム、オートミル、珈琲、ハム、鰻、蕎麦、鶏卵、汁粉、どぜう、豆腐、ふぐ、ビール。矢野さんは1935年生まれ。わたしのひとつ上だ・・。だから、この項目群はみな親しみいっぱい・・。近頃の高級グルメの世界とはほど遠い・・。ご馳走のトップは鰻とふぐぐらいだから・・。まさに昭和の生まれの基本の食生活の哀歓・・・。
油揚をあぶってうすくち醤油をつけてメシを食うという矢野さんの”レシピ”をやってみた・・。フムフムだった・・。
この項目で夢中になったのは塩煎餅、近頃は一枚一枚和紙で包んだ塩煎餅がエラそうにしているが、あんなものは塩煎餅塩ではないとは・・矢野さんとお仲間さんと一緒、ホンモノの塩煎餅を求めて、矢野さんが推奨する新井薬師の小店にも、小沢昭一が買うという羽田の穴もりさま近くの店にも、他に谷中、根津、浅草、目白、先代勘三郎がひいきにしていたという神楽坂の毘沙門天前の煎餅屋(いまは一枚250円する分厚い煎餅)とか、はて醤油の町、千葉県野田の煎餅屋まで・・。しかし、子どものとき食べた美味さ?の再現などムリだねら・・。それと矢野さんは海外の芝居見物にゆくと、必ずその土地の競馬場へゆく、NYではブロードウエイとベルモント競馬場いうのも嬉しい本だった・・。

by engekibukuro | 2011-09-07 08:22 | Comments(0)  

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