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2月12日(日)


▼年間の演劇書を対象にするAICT賞の選考会を銀座のルノアールで・・。京都から貴志哲雄先生、扇田昭彦さん、松岡和子さん、私の4人が選考委員、昨年刊行された3冊の候補作はそれぞれ独特の個性のある本だったが、この賞にあてはまるには難点があるということで、今回は受賞作なしということになった・・。

・柳美里「ピョンヤンの夏休み」読了。柳美里は韓国籍だが、ピョンヤンを三回訪問して、3回目は10歳の息子と若い同居人の3人での訪問して、どうも韓国より北朝鮮で暮らす人々のほうに、親近感を感じているようだ・・。朝鮮民族の原点のような魅力的な人々、日本の有名な作家だから、接待するほうも、国の厳しいところは見せないとか、いろいろ配慮があっての接待だろうが、全部が全部つくりごとではないのだろうし、同じ民族だからということもあるだろうが、北朝鮮への見方が変わったのは事実・・。それとか白頭山への家族と朝鮮大学のが学生たちとの登頂記が圧巻だ、中国と共有するこの山の雄大さ、気候が千辺変化する凄まじい魔力を描写してあますところがない・・・。やはり素晴らしい作家だ・・。おの人とは大昔、毎日新聞の演劇コラムでインタビューしたことがあった。。その年にいただいた年賀状が見事な毛筆の達筆で驚いたことがあった・・・。今年は久しぶりに戯曲を書くそうだ・・。

by engekibukuro | 2012-02-13 08:54 | Comments(0)  

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