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4月26日(木)M「胸の谷間に蟻」演劇集団円、円ステージ

作:土田英生、演出:内藤裕子。
 下着メーカーのお家騒動・・・。創業者が女癖が悪くて、結婚、離婚、再婚をくりかえして、生まれた子供達は捨てられて・・。ただ一人、最初の相手から生まれた娘だけは大事にされて、その娘が家業を継ぐ・・。業績も進捗し、有名な雑誌にインタビューされて社員も大喜び・・。だが、そのインアtビューの記事を読んだ、捨てられた異母兄弟、次女、三女、長男が、姉だけが隆盛しているのを恨んで、久しぶりにと訪ねてきて、実は会社をあの手この手で混乱させ、自分たちのものにするという魂胆、そのてんやわんやの芝居・・・。土田の芝居は、自分が主宰するMONOでの芝居は、MONOの役者たちの無類の面白さで、土田の本は生きるのだが、他のカンパニーに書いた芝居は、あまり面白かったことはなかったが、さすが円の役者は土田ファンの岩崎の演出とあいまって、現在での上質なエンターテイメントの第一人者の土田の芝居のテイストを存分に感じさせた・・。創業者からいいつかっての社長のお目付け役の頑固老人を演じた山崎健二が芝居の苦味になって面白かった。
▼第五十六回岸田國士戯曲賞授賞式が神楽坂の出版クラブで行われた。今回はノゾエ征爾、藤田貴大、矢内原美邦の3人受賞。これは29年前の野田秀樹、渡辺えり子(当時)、山元清多以来だという。これは今での野田秀樹、岩松了、宮沢章夫の選考委員に新たに松尾スズキ、ケラ、松田正隆、岡田利規が加わったのが原因の一つ・・。これだけアクの強い選者が集まれば、岡田の経過報告にあったような膠着状態に陥るのは当然・・、なんとか3人受賞にこぎつけたらしい・・。ノゾエ、藤田はきちっとしたスーツにネクタイ姿、二人とも受賞の挨拶に家族への感謝があり、藤田はこの日の朝、お母さんに髪を切って貰ったそうだ。今までの授賞式で正装できて、家族への謝辞を言うなどのドメスチックな光景はなかった。時代が変わったのだね・・。矢内原は伯父が矢内原伊作だと、それなら東大総長だった矢内原忠雄の孫か・・、それを来ていた平田オリザさんに聞くと、そうではないらしい、なんでも愛媛に矢内原一族がいてとか、なんだかわからなかった。藤田は平田さんが桜美林で教えた最後の弟子だそうで、これで去年の松井周、その前の柴幸男と、平田リンクで連続3人目、その前の前田司郎を加えたらアゴラ系列で4人。平田さんは直接彼らの集団を指導したりしないが、まあ放牧して勝手にさせておいて、その成果が平田・アゴラ コンツエレンを太らせてゆく・・なかなかのもの・・、北九州芸術劇場の能祖さんと彼がまえに支配人だった青山円形劇場の話をしたり、ケラさん。松井周、「悲劇喜劇」の今村さん、オリザさんたちと歓談・・。ご近所の高橋豊さんと帰る。、、

by engekibukuro | 2012-04-27 07:15 | Comments(0)  

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