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5月25日(金)







▼神奈川県立美術館葉山に湘南新宿ラインで行き「須田国太郎展」を見た。欧州留学のときの模写が1部屋あって、ゴレコやテイツアーノの名画の模写が”ホンモノ”のように鑑賞できる。ほとんどの画業が集められていた充実した展示だった。須田展ンのキャッツフレーズ”光と影の生命(いのち)”にふさわしい、素晴らしい絵画群だ・・。自画像はじめ各種のジャンルがあるが、とくに山岳風景と動物の絵が、全体の暗鬱な色調に覆われていて、その色調のなかでのフォルムがなんともいえず絵の前を立ち去らせない魅力がある。最大の目玉は、それこそ代表作の「犬」で、これも有名な名画「鶴」と二つ並んで、特別席・・。青い目が光る黒犬の背後が、町の民家の緑の屋根で、そと中間に白い淡い陽の光、、その犬の黒が冴え渡る、神々しいほど美しい絵だ。この絵は前になにかの絵画展で偶然目に飛び込んできて、釘ずけになったのだった・・。知らなかったのだ・・。おもえば中学生のとき見たルオー展で「ヴェロニカ」をみたときから、府中の美術館で見た青木繁の「早春」、河村美術館で見た光琳の「紅白梅図」、これもどこかの絵画展で見た岸田劉生の「切通之写生」も、偶然目に飛び込んできて釘ずけになったのだった、倉敷の大原美術館で見たピエール・スーラージュの絵は終生の友になった・・。

by engekibukuro | 2012-05-26 06:34 | Comments(0)  

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