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6月18日(月)











▲俳句note
復本一郎「俳句実践講義」(岩波現代文庫)。岩波テキストブック版が7刷りまで出て、この文庫に入ったのが頷ける名著だ。一応読んだが、理解のほんの麓で、これから、何度も読み返すべき本で・・。驚いたのはこの本が、大学の経営学部の学生のための講義であり、句作指導だということで、国文科の俳文学の講義ではないこと・・。それでも学生は講義に熱心に参加し、句もどんどんつくる・・。俳句が文学青年の興味とは異なる、別種の”文藝”だということで、また文学も俳句も全く興味がないサラリーマンが、お得意の社長が俳句好きなので付き合いで作ったみたら、はまり込んでいってということなど、寺田寅彦がいうように日本が世界にさしだす文学で俳句が唯一だというのも、文学青年あがりなど歯牙にもかけない国民性、社会性をもっているジャンルなどだということを改めて納得したのだった・・。復本先生は”俳句の本質は・切れ・”だと、これは十分納得できた。

by engekibukuro | 2012-06-19 07:00 | Comments(0)  

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