12月28日(金)「光のない。」エルフリーデ・イエリネク

林立騎訳、白水社。


 これが上演することを想定したテキストだとは、「ポストドラマ演劇」というものの絶好のサンプルが、このノーベル文学賞を受賞した作家によって書かれたものだいとうことはやはりすごいことなんだろうとは遠く実感できた。それは、この「光のない。」はイエリネクが福島原発事故に触発されて書かれたというが、これはむろん福島そのものにへの言及、イメージの接近はあるが、「この光のない。」がゲーテの「もっと光を!」という臨終の言葉を踏まえていて、人類が光を希求し、光を豊富に手に入れて、それが過剰化した結果がこの事態だという含意もあり、「光のない。」の世界が、もっとメタフイジカルな総合的な思考が基礎になっているという、そのことを訳者の解説から教えられたが、テキストの全容の理解などおよびもつかないという読後感は、しかし、未曾有の事故から触発さた演劇の新しい世界とは、こういうテキストだとはおぼつかないが、そう思う。これを三浦基が自分の解釈で見事に上演したことの凄さをおもう・・。それとこの翻訳で「第五回小田島雄志・翻訳戯曲賞」を受賞する林立騎氏の翻訳の立派さも・・。


▲ノロウイルスにやられたらしい・・、お医者さんはノロにはん何十種類もあるというが、吐き気と下痢の症状は・・・あって、熱がないのがせめてものことで、せっかくの正月を迎えて・・、今日もおもろの最後の夜なので行ったが、泡一杯やっとのんで帰るしまつで・・。
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by engekibukuro | 2012-12-29 11:30 | Comments(0)  

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