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5月1日(水)S Dステ13th「チョンガンネ」

ーおいしい人生お届けしますー、作:イ・ジェグク、作詞:チョン・ヨソ、作曲:キム・ヘソン、演出・訳詞・上演台本・中屋敷法仁、ワタナベエンタ-テイメント、本多劇場、。
 
 韓国小劇場界でロングランヒットをとばした青春ミュージカル「独身男(チョンガンネ)の八百屋さん」の日本版上演だ。独自の商売哲学とアイデイアで成功した”実話”をもとにしたストーリー、サラリーマン生活になじめず、様々な事情を抱えたチョンガンネたちが、新鮮な野菜だけではなく、エプロン姿で歌って踊って、”楽しさ”もとどける画期的な新機軸が成功の秘密・・、それでもここまでくるのはタイヘンだった、その隠れた悪戦苦闘もまじえて、それにこのチョンガンネたちを取材する女性アナウンサーも、彩り以上の重要な存在で、独特のミュージカルが立ちあがった。その独特さはフワフワしたイケメンミュージカルで収まらずに、若者の生活の苦闘がてらいなくアッピールされた、無骨でさえあるミュージカルであることだ。中屋敷はD-BOYS&D2ノメンバー(和田正人、牧田哲也、橋本汰斗、三津谷亮、近江陽一郎)と女性キャストの舞羽美海(元宝塚)、黒崎ジュンコ、新良エツ子について、”これ以上のメンバーはいないと思っています。中でも、今回の5人(チョンガンネ)は特に愚直で努力家です。実在する「人間」として生きるというシンプルかつ掴み難い命題に、こだわり続けてくれました。”とパンフに書いている。まさに、そのとおりで、このチョンガンネたちは、役を生きているというより、役にのめりこんで、女性キャストもそれに呼応して、ミュージカルの特性の型(下手すると紋きりの)に命を吹き込んで、サクセスストリーを成功させたのだ。本多劇場をミュージカルの舞台として活かした中屋敷の才気にも感心したが、中屋敷が単なる才人でなく、真摯に「生きた人間」のテーマに真摯に向き合う演出家だということを恥ずかしいが改めて知った・・。終幕、満員の出演者と同世代の客の拍手は共感にみちたものだった。カ-テンコール撮影可の看板がでて、携帯がいっせいにを明滅した・・。

by engekibukuro | 2013-05-02 11:05 | Comments(0)  

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