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12月13日(金)★Mシアターグリーン★★SシアターΧ 

★「どん底ーJAPAN1953」(原作:M・ゴーリキー、翻案・演出:木島恭、Pカンパニー
 この芝居は1953年の日本に「どん底」を置き換えた作品。ゴーリキーの「どん底」は日本の新劇の代表的、宝物的レパ^トリーで、「どん底」の歌は私の10台のテーマソングだった。「どん底」はジュリアン・デヴィヴィエ監督のッペルがジャン・ギャバン、男爵がルイ・ジュウベの映画も、数々の舞台も観てきた・・・。中でも”「明るい「どん底」”を目指したこの公演中に亡くなった岸田国士演出の「どん底」、そのラスト、芥川比呂志のサーチンの役者が死んだことを受けての”せっかくの歌をだいなしにしやがって、バカヤロー”というセリフは今でも耳に残っている。あまりに個人的な思い出がつまっているので、そういう体験を共有できない(あたりまえ)若い世代の「どん底」はちょっとギャップがありすぎて、ムリみたいで・・・。


★★「ノーラ・ヘルメルを追いかけて」(演出:アレクサンドラ・フォン=フンメル)名取事務所i、現代イプセン演劇祭の南米チリからの参加作品。女優2、男優3のメンバーだ・・。その男優は3人ともスカートをはいた現代服の女装だ・・。
それが非常に毒々しくて、これがラテンアメリカだからこそなのか、演技もエキセントリックでこのシーンが、こんなに激情的に演じるのかというほど違和感がある・・。シチエーションも不明で・・・、それに女装している男優が椅子に座って足を開くと下になにもつkていなくて・・・、しかし、こ違和感が終盤のノーラヘルメルに決定的に愛想をつかし、家をでてゆくシーンが異様な迫力で胸に迫ってくるの多大に貢献してくるのが理解できてくる・・・。ノーラがドアを開けて出てゆく孤高の決意の厳しさ、孤独感はそうぜつなくらい、そして男と女の溝の深淵は今現在でも融和できていない現実が浮き彫りになり、まさしく現代イプセン演劇祭にふさわしい舞台であることを示したのだ。

by engekibukuro | 2013-12-14 08:33 | Comments(0)  

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