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5月25日(日)S「桃太郎の母」唐組

作:唐十郎、演出:唐十郎+久保井研、雑司ヶ谷・鬼子母神境内紅テント
 平成2年4月7日、女子大生・真理子、台南・高雄にて消息を断つ。行方切れて5日後、母元に一通の手紙あり。「待ってて、母さん、私の息を届けます」ー真理子が住んでいたアパートの前。ヤク中毒患者収容所「ブルーシャトウ」から逃げ出してきた男二人が、もう帰らない彼女をしのんでグラスを合わせる。そこへ女検事・名月が探偵・カンテン堂を捜しにやってきた。・・・・
 真理子の足取りと、桃太郎の母。まり子から真理子へ贈られたアンモナイト。真相はその中にある・・!!
「息は隘路をめぐる。代る代る訪れる隘路をくぐり、まりこと名のる女とカンテン堂は、真理子の「息」を求めて奔走する。日本と台湾を駆け抜けた原始睡眠の果て、唐十郎・博山炉がロマンチシズム!!パンフの惹句を書きぬいてみたが、この芝居唐の極北的独自ワールドで、ワタシの唯一の手がかりは、唐が偏愛するカンテン棒、昔駄菓子屋で売っていた色とりどりのカンテン棒・・・、同世代のありがたさ・・か。今回の舞台、久保井、稲荷卓央、辻孝彦、藤井由紀、赤松由美の主力俳優の終結場面が多々あってテキストに肉薄し、ラストは久保井の名探偵灰田は、ムンクの「叫び」の背景のような海の背景画が突然まっぷたつに割れて、その奥に引きずりこまれてゆき・・屋台崩しへ・・・。桃太郎の母は、桃であることは間違いない・・が・。
▲唐さんは初日のカーテンコールで歌ったそうで、元気になってきているのがうれしい・・。
・高橋豊さん、渡辺弘さんとベンチに座って観る。本来は桟敷に座って観るのが唐芝居の正しい鑑賞法なのだが、なにしろ・・・・で仕方なし・・。幕間に流山児★事務所の伊藤弘子ちゃんに会う・・・。
・オークス、岩田のヌーヴォコレクトが単勝1・3倍の強力一番人気ハープスターを首差押さえた。図星だった。


by engekibukuro | 2014-05-26 08:19 | Comments(0)  

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