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5月31日(土)M「リア」座・高円寺

原作:W・シェイクスピア、翻訳:小田島雄志、構成・演出:佐藤信、構成協力:生田萬、美術:島次郎
 昨年5月が初演の作品、渡辺美佐子のリアという意表をつくリアで、ほかに3人の娘を演じ分けるのが植本潤、道化が田中壮太郎という3人芝居、渡辺のリアが、ことのほか新鮮だった・・。佐藤はリアを女性にしたのは”実はこの作品については、男性がリアを演じることで、どうしてもその男性性を強調する芝居になってしまう。社会における権力にまつわる男の悲劇のように見えてしまう部分があるのではないか、そして男性が老いに対して抱いている自尊心のようなものが、作品の広がり、普遍性を感じさせる上で邪魔になるのでhないかと考えて”・・・女性のリアを誕生させたと・・、そしてリアの物語を悲劇ではなく”希望の劇として読むということを考えました”と、”リアはまったくの自力で自分の間違いに気づき、それまでまとっていたさまざまな”衣”を脱ぎ捨て、自分の本質と向き合う。人は自分自身のいやな部分を見ることを恐れますが、実jは見てしまった方が幸せではないかと”・・、そうしてリアは、自信を愚かな老人と認めたうえで、あきらめではなく、現実を受け入れる肯定性、積極性をもってこれから生きてゆこうと語る。そのことに気づくまでに試練が与えられる物語ととらえると、ぼくはリアの物語は不幸でも悲劇でもないと”・・”もっと幸福な明日がある、次ぎのヴィジョンがあると思えるいくつかの瞬間は素晴らしいのもであって、実際にそのヴィジョンが達成できるかどうかは別問題問題ですから”とパンフの「二年目の初日を前に」で語っている・・。その昨年の渡辺の老いたリアを演じて老いを感じさせない演技が佐藤のリア像を体現していたことが下地になっていたのだろう、今年観た川村毅のリアも、、「万有引力」のリアも古典悲劇の格段性の敷居を取り去ったシンプルで切実な普遍的な”老人問題”の劇として観ることができるようになった。そのことを佐藤は明晰に語っていると思うし、渡辺の今回のリアも楽しく追認させてくれた・・。それと、数多くの役者と接してきた佐藤が、とくに植本と田中を選んだキャストも今回納得ができた、とくに植本の娘3人は絶品だ・・・。
・初日乾杯・・、座・高円寺設立5周年、総来館数100万人記念も兼ねた乾杯、100万人目の人も呼ばれて・・・。佐藤、山田、佐伯、宮内、島、立木さんなどとお話しを・・・。終わって劇場の隣のサーフイン用品の店にゆき、バイトをしているプロのサーファーの甥のR君に会う・・・。                           ▲おもろ 。中川君、カップルは男性のみで・・・。
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by engekibukuro | 2014-06-01 09:39 | Comments(0)  

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