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6月8日(日)

「悲劇喜劇」7月号を読む。

 特集・若手劇作家、わたしも長田育恵さんをとりあげて書いている。10人の買い手がそれぞれ書いているが、世代の違いというか、とくに徳永京子さん、佐々木敦さんが採りあげている作家群と、いま主流とみられている作家との差異がはっきりしてきて、両極分解の相を呈してきている感じがする・・また七字英輔さんが提起している、今年の岸田戯曲賞を受賞した飴屋法水「ブルーシート」、それに柴幸男の作品につての、戯曲の自立性・永続性と一回限りの上演台本との差異についての問題・・・「ブルーシート」については、朝日新聞の書評欄でのいとうせいこうの刊行された「ブルーシート」評がひとつの指標を示しているが・・。なかなかアクチュアルで刺激的な特集だった。
▲ハヤカワ文庫のワイリー・キャッシュ「約束の道」を読んだ、”クライム・ノヴェルであると同時に、ロードムーヴィーであり、野球小説であり、そして父と娘の物語でもある”小説だが、ちょうどマグワイアとトソーサのホームラン争いの時期であり、その頃の熱狂が伝わってきて面白かった。

by engekibukuro | 2014-06-09 08:37 | Comments(0)  

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