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6月16日(月)

▲第8回「俳句をつくる演劇人の会」於神保町銀漢亭。兼題は「単衣」と「ビール」。今回はまったく、まあ、いつもそうなのだが、一句も選句されないとおもいこんでいたが、2句も拙作を選んでいただいて、天にも昇る喜びでした・・。”ビール”で★新幹線まづはビールとときめきてー★朝泡だらけビール樽に落ちた夢
 どうも俳句の体をなしていないと、谷岡さんから注意をうけるのだが、意に介すのがなかなか・・で。
今回は、下総源太朗さんが遊びにきて、いずれ俳句もつくるということで、ますます演劇人の会らしくなってきた・・。源太朗さんは夏にアヴィニヨンにゆくそうだ・・。
 谷岡さんが、銀漢結社誌「銀漢」に連載した「せりふの詩学」が単行本「現代イギリス演劇断章ー舞台で聞いた小粋な台詞36-」というタイトルでカモミール社から刊行された。イギリスの新しい戯曲の紹介で、毎回楽しみにして連載を読んでいたもの・・。

▲松井今朝子「師父の遺言」(NHK出版)を詠んだ。京都の祇園の料理屋の一人娘として生まれ育った著者は、場所柄、歌舞伎や文楽の重鎮が店にきていて、後で演出を手掛ける近松座の中村扇雀(現 藤十郎)とは遠い縁戚にあたる・・。”あの店の初孫はなんていう名前”、”今朝子ですよ”、”ケサッて袈裟?”いやモーニングですよ”というよな会話があって・・そういう環境だから小さいときから父母に芝居に連れて行かれて、はじめて自分のお小遣いで観るくらい夢中になった中一の時南座で観た六代中村歌右衛門だそうだ・・。そん後早稲田で演劇を学び、大学院のときこの本のタイトルである”師父”として学ぶようになった武智鉄二に、歌舞伎・文楽の古文献の知識や整理の能力を認められ、いろいろの形で武智に協力して、つには演出助手になる・・・。そういう武智との係わりを、興味深いエピソード満載の本にしたのもの・・。武智歌舞伎をはじめ、古典の演出、オペラから映画まで、戦後演劇の巨人の特異な人柄や言動が身近に感じられる、あとに直木賞作家になった文章力で彷彿とさせるとても面白い本だった・・・。

by engekibukuro | 2014-06-17 10:11 | Comments(0)  

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