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4月8日(水)★M「禁断の裸体」★★S「頭の鉢」

★作:ネルソン・ロドリゲス、上演台本・演出:三浦大輔、翻訳・ドラマターグ:広田敦郎、シアターコクーン
 ネルソン・ロドリゲスはジャーナリスト、作家、評論家として活躍した、ブラジルでもっとも影響力のある劇作家の一人。写実実主義的な散文によって20世紀中葉のリオデネジャイロにギリシャ悲劇の要素を移植し、強烈な社会批判と苛烈な性愛描写を加味した、その一つが、1965年に初演されたこの「禁断の裸体」だと、パンフでアンドレ・コヘーア・ド・ラ-ゴ駐日ビラジル大使が紹介している。また、Cidade das Artes  エミリオ・カリウ氏からのメッセージでは、”ネルソン・ロドゲリスは愛を文化にすりかえません。彼にとって、愛はどんな概念化とも無縁であり、従属していません。愛は愛そのものなのです。制御することも、馴致することもできないまま、完全に羞恥心を失った状態で鼓動する、常に罪の感覚と結びついた何かなのです。彼にとって、愛を概念化したり定義するために使われる規範も意味がありません。「愛が終わるなら、それは愛ではないからだ」。”この舞台で容赦ないセックスシーンを展開する三浦演出のもとで、娼婦ジェニーを演じる寺島しのぶは大胆に三浦演出に応じているが、娼婦という、性愛をという既成の概念の枠から自由な独自な役作りで精彩を放ち存在感を示した。また、キャストがユニークなエコールをもっていて、内野聖陽、寺島しのぶ、池内紀  之、野村周平らと、主人公内野が演じるエルクラリーノのおば1,2,3を演じる木野花、池谷のぶえ、宍戸美和公らと、おそらくコクーンは初めての三浦の盟友の小劇場俳優の米村亮太朗、古沢裕介、榊原毅、この3人はいりろな役を演じるが、この3人の三浦と共に積年積んできた演技スタイルが三浦の芝居の隠れ調味料で、この調味料が今回の舞台でも三浦テイストの醸成に貢献していた・・。
★★作・演出:梨澤慧以子、張ち切れパンダ、OFF・OFFシアター
 この舞台には昨年3月に左口腔底がんを発病して、この張ち切れパンダの芝居に出て、医者が”手術しなければ三か月ー1年の命”と言われたのを拒否して抗がん剤と放射線治療で闘い、がんを退治した三田村周三の舞台復帰公演だ・・。なにしろ40年近く、中村座、MODE、三田村組と知り合い観てきた俳優だ、この舞台
で以前と寸部たがわず立派に舞台を務めているのを観て感無量だった。ほうんとうによく頑張った!芝居も梨澤という人の才能を充分に感じさせた舞台だった。ある一家に突然闖入してきた”秘密のアッコちゃん”のお面をかぶった女の子が芝居に溶け込む具合がとてもスムースで、5人の登場人物の微細な神経的なトラブルの連鎖のリアリテイが冴えていて、扱いにくい頑固な娘と45歳の独身息子をもった年老いた昔妻に逃げられた父親の悲哀感を三田村は切々と演じて客の心に沁みとおるものだった・・・。 

妻に馬にy間に父親を漏示の無s子を無s子を無s目と言粉が、

by engekibukuro | 2015-04-09 08:09 | Comments(0)  

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