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4月12日(日)

★ロベルト・サヴィアーノ「コカイン ゼロゼロゼロー世界を支配する凶悪な欲望」訳:関口英子(河出書房新社)
 ロベルト・サヴィアーノは生まれ故郷のナポリに深く根を張る「カモッラ」と呼ばれる犯罪組織の実態を詳細に調べ上げ書いた本「死都ガモラー世界の裏側を支配する暗黒帝国」を書き、その本がベストセラーになり映画化もされた、それをカモッラの怒りを買い、殺人予告され、いまはボデイガードつきで暮らしている。そのサヴィアーノが次に書いた本・・。
 本書では、とてつもないスケールで繰り広げられている、コカインをめぐる凄まじい現実がつぶさに明かされる。メキシコやコロンビアの麻薬カルテルにはじまり、中南米から欧州への輸送を請け負うカラブリアの犯罪組織「ウンドランゲタ」や、ロシア・マフィア、コカインのルートの経由地となっているアフリカのギニアピサウで運び屋に仕立てあげられる若者、大都会をうろつく売人、エルサルバドルのギャング団<マラス>の取材をして殺されたジャヤーナリストなど、あらゆる形でコカインとかかわる人々の悲惨な状況や残虐性がここに詰まっている。(訳者あとがき)。500ページのこの本にぎしぎし詰まっている殺し合いの恐怖をタフにしのぎ生き抜くギャングたちの抗争の源泉の真っ白なコカイン、これを吸引すると地上の天国が体験できる・。南北アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、アフリカではこのコカインが路上でさえ売られていて、需用はつきることなく、そこで生まれる金はマネーロンダリングされて、世界の一大裏産業だということがいやおうなしにわかる・・。日本は免れているが、昔は折口信夫がコカインを吸引していたというから、昔はゆるかったんだろうか。一回吸ったらおしまいだろうな・・。
・競馬クラシックの第一陣牝馬の「桜花賞」、一番人気は三戦無敗でリーデイングジョッキーの戸崎が騎乗したルージュバック、単勝1,6倍の大本命だったが、9着に沈んでしまった・・。圧勝したのは岩田騎手のレッツゴードンキー、まさかねえ・・、女、牝馬の気持ちはわからない・・。

by engekibukuro | 2015-04-13 08:13 | Comments(0)  

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