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4月16日(木)S「ローザス ドラミング」東京芸術劇場

振付:アンヌ・テレサ・ドウ・ケースマイケル、音楽:ステイーヴ・ライヒ
★ピナ・バウシュ、ウイロアム・フォーサイス、トリシャ・ブラウンらと並び。20世紀が生んだもっとも重要な振付家のひとり、アンヌ・テレサ・ドウ・ケースマイケル率いるベルギーのダンスカンパニー「ローザス」待望の東京公演!ということで、芸劇プレイハウスは3回まで立ち見がでていて、「ローザス」の人気の高さにびっくりした・・。「ドラミング」はミニマル音楽の先駆者ステイーヴ・ライヒの同名音楽を全編使用した作品だ・・・ということだが、わたしはこの名高いコンテンポラリーダンスというもの代表作を観るのは初めてなのだ・・。
12人の男女のダンサーがなんというこもない普段着で、およそダンスをなにかことさらに表現する、身体の独特の動きを提示するというような作為あらしきもらのが全くない、男女が入れ替わり立ち替わり舞台を動きまわり、ときに絡み合い、急に突き放す、それがドラマチックでもないパフォーマンスで、なんともとりとめのないパフォーマンスだが、個々のダンサーの身体の質の高さ、それが集合してなんらことさらの表現だと思わせなくとも最良の状態のカンパニーだということは充分に感じられた・・。終わって初日乾杯のときに、ダンス評論家の坂口勝彦さんからいろいろ教わって、この作品が10年前に創られ、カーマイケルは”恐るべき子供ーアンファン・テリブル”だと言われたそうだ、ほかに同じダンス評論家の立木燁子さんは、この作品をいろいろの場所で何回も観ている・・、印象も毎回多様で陶酔するような出来上がりの舞台もあったそうで、ダンスの世界の奥深さをしらされた・・。とにかく忘れられない舞台で、また観てみたいダンスであることは確かだ・・。
・谷岡健彦さんが、初めて16日の朝日新聞夕刊に新国立劇場のテレンス・ラテイガン作の「ウインズボロウ・ボーイ」の劇評を書いた。押さえるところは押させて、この芝居の魅力をやさしくきとんと伝えている。とても読ませる劇評だった・・。

by engekibukuro | 2015-04-17 12:51 | Comments(0)  

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