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4月30日(木)M「シャーロック・ホームズ」韓国ミュージカル

ーブラッデイ・ゲームー
 <脚本:キム・ウンジョン、作詞:ノ・ウソン、音楽:チェ・ジョンユン>。演出:板垣恭一、訳詞:森雪之丞、上演台本:斉藤栄作、企画・製作:キューブ・東宝芸能KK、東京芸術劇場プレイハウス
 昨年の「シャーロク・ホームズーアンダーソン家の秘密ー」に続く第2弾。この韓国版ホームスは、ホームズの片腕の助手ワトソンを女性にしたのが目玉である。前作に続いて、ホームスは橋本さとし、ワトソンは一路真輝。前作も暗い話だったが、今回は更に・・・、”1888年、ロンドン。五人の売春婦が変死体で発見されるという狂気的な殺人事件の捜査をロンドン警視庁から依頼されたホームズは、見えない犯人へある罠を仕掛ける。しかし、ホームズを嘲笑うかの様に新たな殺人事件が起こり、助手のワトソンの懸命の助けも虚しく最大のピンチに陥って行くホームズ。盲目の聖女として崇められるマリア(秋元才加)と、彼女に影の様に寄り添うエドガー(小西遼生/良知真次)、そしてバーミンガム警察から派遣された敏腕警部・クライブ(別所哲也)が加わり、名探偵シャーリク・ホームズと実在した”世紀の殺人鬼”切り裂きジャック”の息詰まる対決が・・”という話だが、これはコナン・ドイルの書いたホームスものとは全く異なる、ホームズはもう体を張ってのハードボイルド探偵だ、物語も際どいくらいダイナミックな波乱万丈の物語で、ひたすらジャックのおぞましい暗い出生の深淵に向かう・・。しかし、韓国流のこれでもかこれでもかというサシペンスを進める歌の連鎖が、その頂点のシーンの絶唱するナンバーの迫力、それを歌う橋本の歌唱力は舞台を圧する素晴らしいものだった。出演者全体のアンサンブルも見事で、事件のおどろくべき意外性にも唖然とするぐらいで、舞台に圧倒されたが、日本の年寄りには味がちょっと濃すぎるなと感じたのも正直なところだ。

by engekibukuro | 2015-05-01 08:21 | Comments(0)  

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