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10月15日(土)S「白石加代子 百物語」

 ・岩波ホール発
 第六話 南条範夫「燈台鬼」、第二十七話 筒井康隆「五郎八航空」 日経ホール
 構成・演出:鴨下信一
岩波ホールにおいて22年かけて99本上演してき白石加代子の「百物語」、今回はそのなかでも特に客席を沸かせた2本の物語のアンコール公演。
 「燈台鬼」は遣唐使・小野石根が異国の地で行方不明になって、成人した息子が父を捜しに唐の地へ。必死に探すが見つからない。帰国が迫った宴の席で、奇怪な見世物集団が現れる。早いテンポの名調子でヒタヒタ押しながら佳境へはいってゆく・・・。
 「五郎八航空」は、台風に、子供を背負ったおばさんの操縦するオンボロ飛行飛行機に乗ろ合わせてしまった二人組の男の恐怖体験・・。作者の筒井のコメントは「私は頭の中で白石さんが舞台でやってらっしゃるのは、・・文章と一行一行頭の中には浮かぶんですけれど、一行ごとにお客さんか笑うという、このような朗読劇は前代未聞といっていいと思います」。なにしろこのおばさん、操縦中に赤んぼの父を含ませるのだから・・。アメリカでも通訳付きで上演したが、笑いすぎて椅子から転げ落ちてけが人が出たそうだから。。もんぺ姿の白石の怪演がまさに前代未聞だということ国際的にも確かで・・。今回アンコール第一位であることはうなずける。おしむらくは、日経ホールはちょっと大きすぎたかな、Q席で観たから・・・。

by engekibukuro | 2016-10-16 09:48 | Comments(0)  

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