3月12日(日)


 村上春樹「騎士団長殺し」第二部読了。
斎藤美奈子が朝日新聞の書評で書いていたが、この本が村上入門としてピッタリかもしれないと書いていたが、そうだと思う。この超自然的なことをごく自然に読ませてしまう力は何だろう。いろいろの仕掛けの一種のあざとさが、むしろ動力として加速装置になる見事さが今回ほど決まったことはない。
そしてこの主人公の絵を描くことの営為そのものの細密な考察そのものが、この小説の命かもしれない。これほど、絵を描くことのむつかしさや、方法や、判断を細かく書いた文章を読んだことがない
第一部、第二部、合わせて1000ページほどの本をほとんど一挙に夢中になって読んだことは、読書そのものへの活力を改めて与えてくれた。老残の身だが、あと一家ぐらい村上の新作を読んでからあの世にいきたいと本当に思ったことは、ウソでは”あ””ら”な”い”。
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by engekibukuro | 2017-03-13 09:44 | Comments(0)  

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