4月11日(火)M「フェードル」シアターコクーン

作:ジャン・ラシーヌ、翻訳:岩切正一郎、演出:栗山民也

  アテネ王テゼの妻、王妃フェードルを演じた大竹しのぶが圧巻、フェードルの感情の起伏のダイナミテイが劇場を揺るがす。その大竹の演技が基調になって、ほかのそれぞれの役を演じる役者も高度のトーンを保った。フェードルの邪恋の相手、血のつながらない息子イポリットの平岳大は時として父の平幹二郎の若い時の舞台を思わせて、舞台のもう一つの芯の役割を立派に果たしていた。乳母エノーヌのキムラ緑子がフェードルの苦悩に望みなく寄り添う演技も舞台の陰影を深くして、さらに王テゼの今井清隆がフェードルに対峙する存在感が、ラシーヌの古典劇をしめくくった。それぞれの役者の演技が屹立した舞台だったが、それがドラマとしての起伏に十全にに寄与していないところもあって、それが残念な舞台aだった。
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by engekibukuro | 2017-04-12 06:55 | Comments(0)  

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