4月13日(木)M「城塞」新国立劇場小劇場

 シリーズ「かさなる視点ー日本の力ー」第2弾
作:安部公房、演出:上村聡史
 戦時中に満州で家族を荒稼ぎをした男が、家族を放り出して帰国し、今は精神に異常をきたしている。それの面倒をみている息子、その妻、従僕、それと満州に捨ててきた妹の代わりの踊子がでる。精神に異常をきたしている男は、地下に暮らしている。この一家の過去から現在までのありようは、なかなか複雑でよくはわからない。そういう安部の戯曲を、現代につなげようとする演出の上村と、それぞれの役を演じる、山西惇、椿真由美、辻萬長、たかお鷹、松岡依都美が懸命に演じる役者が一体化して、国家と戦争と資本、それらが今日でも形を変えて現在でも世界を覆っているナマナマしさのマチエールを感じさせることに成功している。安部戯曲の復活の清新な試みだった。
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by engekibukuro | 2017-04-14 07:33 | Comments(0)  

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