4月14日(金)★Mこんにゃく座、★★S青年座

★オペラシアターこんにゃく座「たんぐーまほうにかけられた味」+うたのステージ 原作:安房直子、台本:朝比奈尚行、音楽:萩京子、演出:大石哲史、全労済ホール/スペース・ゼロ。カレー屋さんの話だ。お父さんが死んで男の子がカレー屋を継いだが、お客が来ない。おいしいカレーの味への探求への苦心のオペラ・・・・。
★★劇団青年座「わが兄の弟ー贋作アントン・チェーホフ傳」
作:マキノノゾミ、演出:宮田慶子、紀伊国屋ホール。ひさしぶりに、じっくり舞台を観て、充実感をもたらせてくれた芝居だった。今まで読んできたチェーホフのさまざまな伝記を集大成して舞台化してくれて、それが、まるでチェーホフ自身が書いたような錯覚に陥るほどのチェーホフのテイストたっぷりの舞台だ。これは青年座の充実した演技陣の力、特にアントン・チェーホフを演じた横堀悦夫が素晴らしい。生活力のない長兄サーシャ、才能のある画家だが、飲んだくれの次兄コーリャの代わりに、医学の勉強をしながらユーモア小説を書きなぐって一家の生活を支えるアントン・・。さまざまなチェーホフ一家のエピソードのあとに、チェーホフの今でも謎のサハリン紀行のシーンへ。そこでアントンが童貞を失った次兄の元恋人ニーナに出会う。このニーナはシベリヤに流刑されて錯乱して自分をニーナだと認めない。これはチェーホフの「かもめ」のニーナの錯乱につながり、この芝居のチェーホフの全貌が実に豊かに伝わってくるのだ。マキノの劇作の力の直に感じ、感服した舞台だった。それに足してチェーホフ兄弟の父、パーヴェル・エゴーロヴィチを演じた山本龍二の渋い演技の素晴らしさも付け加えたい。
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by engekibukuro | 2017-04-15 07:43 | Comments(0)  

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