4月17日(月)M「送り火」劇団民藝

 山村の一人住まいの70歳の老婦人照が家を売ってケアハウスに入る前夜、本家の嫁の光恵、幼友達の泰子、その夫の康太が順番に訪ねてくる。誰もが照の家の戦時中の事件を口ごもるように語る・・。そして最後に、その事件の当事者の国民服を着た若い頃の兄圭介が現れる。圭介は招集令状の赤紙が来た日に、嫁入り先を飛び出した泰子と出会い、好きだった彼女の願いで一緒に逃げ、徴兵を拒否して失踪する・・・。照は兄の失踪で非国民の家になり、照は康太との結婚を断念し十五歳の上の兄の代わりに家を守ったのだ。戦後保育園の先生になって、子供たちに「ナルニア国」などの童話を読み聞かせてきた。幻の兄との対話が終わって、送り火をたき照は明日は新しい生活に向かうのだった。この芝居は照るを演じる日色ともえの演技を観る、それを堪能する舞台だ。照の人生を忘れ難く演じきっているのだ。
 ・第61回岸田国士戯曲賞発表の授賞式とパーテイが神楽坂の出版クラブで行われた。今回は上田誠の「来てけっかるべき新世界」が受賞した。上田はヨーロッパ企画の主宰者だ。ヨーロッパ企画の舞台も観ていないし、戯曲も読んでいない。ちょっと以外で驚いた。でも会場には劇団員が上京してきてとても盛大な会になった。選考経過は選考委員のケラリーノ・サンドロヴィチが発表した。ぜひ舞台を観てみたい、面白い作家なようだ。
 ・パーテイで飲みすぎて選考委員の宮沢章夫さんになにやらいいがかりめいた話をしてしまった
。宮沢さんすみませんでした。
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by engekibukuro | 2017-04-18 10:39 | Comments(0)  

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