5月7日(日)M「上を下へのレジッタ」

原作:手塚治虫、脚本・演出:倉持裕、音楽:宮川彬良、シアターコクーン
 ”妄想歌謡劇”と冠が付く音楽劇だ。
 レジッタとは、バーチャルリアリテイの世界で、リアイリテイとの接点が微妙で曖昧で、ストーリーは恋愛ドラマともいえて、若いメンバー、横山裕、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカが主力メンバーで、それをベテラン俳優竹中直人、銀粉蝶がサポートする。
 ちょとみには、なかなか入りにくい世界だが、若いメンバーは楽々とスピーデイに演じて、舞台の運航は気持ちがよい。今回、私が嬉しかったのは、竹中郁子という怪女性と塩釜栄子首相を演じた銀粉超。彼女が久しぶりに思いっきり歌うのだ。銀粉超は80年代の小劇場が続出した時代に、夫君の生田萬と「ブリキの自発団」という小劇団を主宰した。この劇団からは、今も活躍している片桐はいりもこの劇団のメンバーだった。銀は歌もそのころから上手くて、今は無くなったが、横浜の本夛劇場でリサイタルを開いて、とてもチャーミングで素敵な数々の歌を歌った。そのご、舞台での歌を聴いていなかったので、今回の妄想歌謡劇でたっぷり聞けて嬉しかったのだ。そして、この舞台の重鎮をなしている竹中直人も歌った。私は、倉持の舞台は、少々苦手だったが、この舞台での脚本・演出は素晴らしかった。むろん、宮川彬良の音楽も言うを待たない素晴らしさだった。
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by engekibukuro | 2017-05-08 07:35 | Comments(0)  

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