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6月27日(火)岡田利規訳「能・狂言」日本文学全集、河出書房新社

岡田が翻訳したのは、能:「松風」、「卒塔婆小町」、「邯鄲」。狂言:「金津」、「木六駄」、「月見座頭」。
・「卒塔婆小町」:ワキ・ワキツレ「隠遁しているといっても、住まいは山に入ったすぐのところなんです 隠遁生活してるといっても 住まいは山に入っすぐのとこなんです でも精神だけは 深遠なゾーンにいるんです」 ワキ「こういしてここにいますのは、高野山からやってきた僧侶です。私は今回、都に入ってみようと思っているところです。」ー地謡「ここからも わかるだろう 後生を思い祈ることこそ 人の正しい道なのだ 砂粒を重ねて塔を建てていくように ささやかな善行を積んでいこう 黄金に覆われた仏さまの手入れを怠らず 花を絶やすことなくお供えして 悟りの道に入っていこう 悟りの道に入っていこうーシテ、正面を向いて、合掌。終演。「月見座頭」-座頭登場 座頭
 これは誰かと言いますと、京都の下京のへん在住の盲人です。今夜は八月の十五夜で、きれいな月が出ますので、感性豊かな文化的なんかは野原とか水辺とかアウトドアで月を眺めて歌なんか詠んだり、詩なんかつくったりしてエンジョイすることでしょう。わたしも、月を見ることこそかなわないんですけど、近くの野原まで出向いて虫の音(ね)を聞きながらいい感じにリフレッシュできたらと思ってるところです、というわけでぼちぼち出かけようかな。(後略)。これを読んで、能や狂言を改めて観たくなった・・・。


by engekibukuro | 2017-06-28 10:48 | Comments(0)  

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