9月5日(火)M「クライム・ザ・ハート ー心の罪ー」シアタートラム

作:ベス・ヘンンリー、翻訳:渡辺千鶴、演出:小川絵梨子、企画:中嶋しゅう、主催・製作:シーエイテイプロデヂュース
 この芝居は今年7月に亡くなった中嶋しゅうが企画した作品だ。ピューリツアー賞を受賞した戯曲である。開幕冒頭銃声が響く、この芝居に出る三姉妹の三女ベイブが夫を撃った銃声だ・・。この事件を新聞で見て次女メグが実家に戻ってきた。実家にいるのは長女レニーだ。この三姉妹、長女レニーを那須佐代子、次女メグを安田成美、三女ベイブを伊勢佳世が演じる。この一家は父が家出して、母が自殺、三姉妹は祖父に育てられて、今は長女が祖父の介護をしている。次女は、若い頃からタバコを吸い、酒を呑む派手な生きざまで、歌手をしていrたが、それも落ち目になり今は普通に働いている。ベイブが撃った夫は上院議員で、地元の名士だ。長女は、卵巣に欠陥があり、そのことで引っ込み思案の生き方で、結婚を半ばあきらめている。この1970年代のミシシッピー州の一家の物語、三女の弁護士バーネットは岡本健一が演じる。いろいろ大変な一家だが、この芝居の中の言葉、「人生は、永遠に続くハッピーエンドでも、全てバラ色でもない。けれど日々の生活の中には楽しい瞬間、うれしい瞬間、幸せな瞬間がいくつもある。それぞれには些細なことかもしれないけれど、そううことをたくさん持てること、そしてそれを喜べることこそが、人生の本当の幸せなのではないか」、この”瞬間”のシーンが巧みに配置されている芝居で、暗いこと、難しいことを突き抜ける舞台ができ上っていて、三人の女優がそれに最大限に貢献していた。

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by engekibukuro | 2017-09-06 11:10 | Comments(0)  

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