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10月12日(木)

大島一洋君の書いた「介護はつらいよ」が集英社文庫に入った。大島君はマガジンハウスの編集者で、「鳩よ!」の編集長だった。彼とは新宿ゴールデン街の銀河系という店の常連仲間だった。かれは63歳の時、妻子を東京に残して田舎の岐阜県中津川へ両親の介護のために帰った。父親が93歳、母親が88歳だった。母親は認知症で彼のことはわからなかった。最初の小学館で出した単行本をいただいて読んだが、あらためて再読した。こちらも歳を取って、老人介護の辛さを改めて感じた。母親は90歳で亡くなった。文庫本のあとがきによると、モーロクしているがお父さんは健在だそうだ。お父さんはアララギ派の歌人で、大島君の弟の大島史羊さんは、歌壇では知られた批評家だ。この本を改めて読むと、歳をとることの大変さをこちらの歳のせいもあって痛感した。そして彼の奮闘ぶりが改めてわかったのだ。今は介護について講演をしているとのこと。老人介護の専門家になったのだ。

by engekibukuro | 2017-10-13 10:13 | Comments(0)  

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