11月8日(水)呉座勇一著「応仁の乱」(中公新書)

40万部を突破した歴史書だ。著者は”はじめに”において、原因も結果も今一つはっきりしない応仁の乱、だが後世に与えた影響は甚大である。大正10年(1921年)に東洋史家の内藤湖南は講演「応仁の乱に就いて」で次のように述べている。「大体今日の日本を知る為に日本の歴史を研究するには、古代の歴史を研究する必要は殆どありませぬ。応仁の乱以後の歴史を知って居ったらそれで沢山出す。それ以前の事は外国の歴史と同じ位にしか感ぜられませぬが、応仁の乱以後は我々の真の身体骨肉に直接触れた歴史であって、これを本当に知って居れば、それで日本歴史は十分だと言っていいのでありますー」。この本を読むとそれが十分感じられるが、たくさんの大名がさまざまな形で争うのだ、その大名の名前を覚えるだけで大変で、面白いのだがややこしい。これが40万部も売れていることは、そのこと自体が驚きで、日本人が内心今の時代に心の奥で何を感じているのか、興味深い・・。

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by engekibukuro | 2017-11-09 09:36 | Comments(0)  

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