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12月12(火)M「夢一夜」加藤健一事務所

作:カトリーヌ・フイユー、訳:常田景子、演出:堤泰之、紀伊國屋サザンシアター
”ニューヨーク州バッファローのモーテル。ある日の午後、史上最悪の吹雪の中を「ミス・バッファロー・コンテスト」のためにトランスベスタイト(異性装)の男達が、どやどやとロビーに雪崩れ込んで来た。と同時に、電気を使わず質素な生活を送る宗教集団アーミッシュの人々も、雪で足止めを食らい一夜の宿を求めて押し寄せて来た。突然の停電に見舞われ、管理人のジョアンは案内と停電の対応に追われ散る”。
 この芝居は、異性装のマニアの女装したジャッキ(加藤健一)と、厳格にアーミッシュの戒律を守るエイモス(新井康弘)が実は兄弟だった、という話。ジャッキーは、(16歳になると親元から離れ俗世で暮らす「ラムスプリンカ」という期間に入り、18歳で成人する際にアーミシュのコミュニテイに戻るか離れるかを選択する。)18歳でコミュニテイから離れて俗世に出て、実業で成功した。この嵐の夜に兄弟が偶然再会するという話の面白さがミソなのだが、カトケンの女装の面白さはたっぷりなのだが、アメリカではもっと普通に面白い芝居だと思うが、日本ではいまひとつ特殊な世界で面白さが伝わらない恨みがあった。コンテストに出るジャッキーの友達のもう一人の女装メンバーのバービーを演じた青年座の横堀悦夫も快演だった。



by engekibukuro | 2017-12-13 10:06 | Comments(0)  

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