12月20日(水)渡辺京二「死民と日常 私の水俣病闘争」弦書房

渡辺の水俣病闘争の記録だ。
 「水俣病問題の核心とは何か。金もうけのために人を殺したものは、それ相応のつぐないをせねばならぬ、ただそれだけである。親兄弟を殺され、いたいけなむすこ・むすめを胎児性性水俣病という業病につきおとされたものたちは、そのつぐないをカタキであるチッソ資本からはっきりとうけとらねば、この世は闇である。水俣病は、「私人」としての日本生活大衆、しかも底辺の漁民共同体にたいしてくわえられた、「私人」としての日本独占資本の暴行である。血債はかならず返済されねばならない。これは政府・司法機関が口を出す領域ではない。被害者である水俣病漁民自身が、チッソ資本と・あいたい・で堂々ととりたるべき貸し金である。水俣病患者・家族がその方針としてきた自主交渉とは、まさにこの理念をあらわすものである。民主的と称するあらゆる組織はこの自主抗争を完全にバックして、チッソの口から債務をはきださせね ばならないのである。」渡辺は最初単独でチッソの会社の門前で座り込み闘争を始めた。そのごの幾多の変遷が困難を極めたものだった。

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by engekibukuro | 2017-12-21 09:53 | Comments(0)  

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