12月21日(木)”別役実の男と女の二人芝居”Pカンパニー、西池袋スタジオ

Aプロ
「星の時間」演出:富士川正美、出演:磯貝誠、木村万里
飼い猫を探している男が粗末なテーブルが置かれた場所にやってきた。そこに乳母車を押した女が現れ、次第にレストランのように、テーブルに料理をを用意し、男はそれを食す。そのメインデイシュの肉は・・男の探していた・・それの肉だった。どこか宮沢賢治の童話を思わせる芝居だった。
「眠っちゃいけない子守歌」演出:山下悟、出演:坂口芳貞、木村愛子
”一人暮らしの年老いた男の住むアパートにある福祉の会から女が派遣されてきた。二人の会話はぜんぜんかみ合わない。女はビスケットや紅茶の話をしかけるが、男は「それが世界となんの関係があるのか」と、この芝居女の形而下性と、男の形而上性が際立って対立する。「世界」しか相手にしない男を演じる坂口の演技が絶品だった。文学座の「青べか物語」の坂口も名演技だったが、この男の演技も胸に深く残る名演技だった。老人は「世界」に対峙して生きてゆくのが、本筋だと学ぶことができた。ビスケットや紅茶でなく・・て。

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by engekibukuro | 2017-12-22 10:21 | Comments(0)  

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