人気ブログランキング | 話題のタグを見る

青年団国際交流「ハナノミチ」7月21日S

作・演出:ヤン・アレグレ、こまばアゴラ劇場。10章の詩的断章をめぐるパフォーマンス。舞台の床、壁、天井に紙を敷き、張り、その紙に墨で文字を画き、その墨はさらに役者たちの肌へのボデイペインテイングに使われる。しかし、この舞台の難点は役者の断章のモノローグに詩的喚起力が感じられないこと。ことばの美しさ、ポエジーが感jられない。現代口語演劇での日常的リアリズムに長けていても、こういう会話ではないことばそのものの力とイメージを客に届ける技量は教育されていないのか。なにも新劇流の朗唱術の習得をいっているのではない、もっとみずみずしい感受性に接したいと思っただけだ。日本語に不慣れの外国人演出家だからしかたがない面もあるのだろうが、2時間弱のこの舞台は観るのにかなり辛抱がいった。

by engekibukuro | 2008-07-22 09:41 | Comments(0)  

<< ダンス企画おやつテーブル「秘密... 演劇集団円「死の舞踏」7月20... >>