「THE TAP GUY」10月18日M博品館劇場
脚本・演出・振付・作詞:玉野和紀。アメリカのタップダンスのパイオニアである黒人ダンサー、ビル・ロビンソンの生涯を描いたミュージカル。玉野と小堺一機、HIDEBOHが主力メンバー。今週は重い芝居が重なったので週末のこの舞台でほっとして一息つけた。黒人差別と戦いながら超絶テクニックのタップを究め、ついにブロードウエイまで上り詰める。小堺がビル(愛称ボージャングルス)のマネージャー役でタップも踏むが軽妙なリリーフ、玉野、HIDEBOHが踊り巻くる。この二人のタップ合戦は圧巻だ。30年の大恐慌でビルも落ち目になって、悪癖だった酒、女、ギャンブルもやめられず若いダンサーに追い抜かれてゆき、さびしい晩年を迎える。ラストの昔つきあった女から言われる言葉が身に沁みた。「ビル、もうがんばらなくてもいいのよ、私ときままに暮らそうよ」・・オレももうそうむやみに頑張って芝居を観なくてもいいんだよな・・・。
by engekibukuro | 2008-10-19 11:56 | Comments(0)