<   2010年 03月 ( 30 )   > この月の画像一覧

 

3月30日(火)M★ル アトルS★★赤坂ACTシアター

★「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」(原作:筒井広志、脚本:横山由和・ワームホールプロジェクト、演出:ワームホールプロジェクト、音楽:筒井広志/八幡茂)音楽座。貧しい作曲家と足を洗ったスリの娘との純愛物語。幸福の絶頂から不幸のどん底へ、過酷な運命に翻弄される二人の物語の深奥には宇宙のスピリッチュアルの謎、ラス星人の介入があった。二人の暮らしを支えてくれたコーヒー店のオーナー夫婦、店に集まる人々、地球に降りてきたラス星人、娘を脅かす悪辣な養父、など二人を囲む多彩な人々が悲喜劇的に描かれ、作曲家役の安中淳也、娘役の高野菜々の熱演を音楽座の一糸乱れぬ歌とダンスのアンサンブルが支えて、1088年の音楽座ミュージカルの第一作であるこの作品が音楽座ミュージカルの原型で、その魅力の発祥の舞台であることを納得させた。地上の雑踏から、ソラ(宇宙)の只中まで壮大なヴィジョンを踏まえたこの舞台の幕が降りるとブラボーの声が起こり、スタンデイングオベレーションでカーテンコールが重ねられた。
★★「薔薇とサムライ」(作:中島かずき、演出:いのうえひでのり、作詞:森雪之丞)劇団☆新感線。新感線は30周年だそうだ。いのうえは支えてくれたお客さんに感謝して、「今回は思いっきり”お祭り”にしよう」ということで、ど派手な音楽活劇を目論み、極上の舞台に仕立て上げて。無論主役石川五右衛門は古田新太、対する女海賊の頭目は客演の天海祐希、ほかに客演は、藤木孝、浦井健治、山本太郎、神田沙也加、森奈みはるの面々、それと劇団のベテランン橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、それに実力脇役ら全員総力で舞台を盛り立てた。舞台は日本の日本の大泥棒五右衛門とイベリア半島近海の海に出没する女海賊アンヌ・ザ・トルネードを巡る、荒唐無稽の大活劇で、森の歌詞の曲を面々がホントに嬉しそうに歌いまくる。青山円形劇場で初めて新感線の全員ローラースケートを履いての芝居を観たのは何十年前だったのだろう。そこで古田新太という凄い役者と出会い、高田聖子の魅力に痺れた。今回の舞台も芝居の芯、二大支柱はやはり古田と高田だった。
▼メモ。マチネーもソワレもミュージカルという珍しい日だった。全くテイストが異なる舞台で面白かった。それにしてもこの不景気のさなかで新感線はチケット12500円、パンフ2300円あわせてほぼ15000円で満員。女性が大半だが・・・。帰宅、エボ鯛の干物、がんもと青菜の煮付け、うどの酢の物。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-31 14:45 | Comments(0)  

3月29日(月)

▼メモ。奥秋君からのツイッターを見るまでに悪戦苦闘。アラ7にとっては、情報ツールの発達と情報量への応対能力は減退の一途をたどるね・・。つぶやけるまで、まあ、ゆっくり頑張ろう・・・。そんなこんなであっという間に夕方、CTにも行けず、今晩芝居がなくて助かった。晩はタラ入り湯豆腐とサラダ。、
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-30 10:03 | Comments(0)  

3月28日(日)M「泣き虫なまいき石川啄木」ハイリンド

作:井上ひさし、演出:水下きよし、赤坂レッドシアター。客演の外波文明の力を借り、女優陣を中心に大善戦だったが、今ひとつ芝居が展開しきれなかった。だが、井上ひさしの芝居をあまり観ていない客層だと思えるので、有意義な公演であることは確かだ。

▼マルケス「百年の孤独」再読読了。やはり大傑作だね、おなじノーベル賞作家でも日本の大江健三郎の四国の森の住民より、コロンビアのマコンドの人々に親しみを感じるのは何故だろう。セリーヌの「夜の果ての旅」と「百年の孤独」はおれには20世紀の二大傑作だ。昼は赤坂でマチネー、夜は新宿のルノアールで「シアターアーツ」の編集会議。帰宅、晩飯八宝菜、キンピラ。高松宮記念はビービーカルダンの複勝のみ。赤字だ。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-29 10:44 | Comments(0)  

3月27日(土)M「7ストーリーズ」青年座劇場

主宰:文化庁 新進芸術家育成公演等事業
作:モーリス・パニッチ、訳:吉原豊司、演出:小林七緒。
舞台はマンションの7階。七つの部屋の窓があり、その窓が舞台の平面になっており、物理的には不可能な人物の立ち振る舞いだが、この危うさが、7人のそれぞれの物語、それを媒介するこのマンションの7階に偶然紛れ込んできた男の話にリアリテイを与える仕組みになっている。この男は7つの物語に律儀につきあうが、その律儀さのために破滅し、そして蘇生する。非常に安定した戯曲で、それを小林がきちんと演出して立派な芝居になった。これまで流山児★事務所の舞台の演出が主で、流山児の有形無形の援護があっただろうが、初めてよその柴田義之らのベテラン俳優相手の演出で、小林は自分の力を発揮できた。めでたい。

▼メモ。k園から代々木八幡の青年座劇場へ。小林七緒がロビーで演出家然としていて嬉しかった。終わっておもろへ。カップル、中川君、カツオのたたき。エンゼルスの松井が打った場外ファウルでオーナーのベンツを壊してしまった話、松井は謝っていたが、責任があるのかね、もっともそのあとホームランを打って、オーナーが喜んでいたというが・・。帰宅、晩は自家製のしめ鯖。 
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-28 09:56 | Comments(0)  

3月26日(金)S 三匹の犬第1回公演 pit北/区域  

「現実はきびしく私たちは若い けれど要求は唐突で 思い切るという手もあるかもしれない」(作・演出:鈴江俊郎)。金子岳憲(ハイパイ)と光瀬指絵(ニッポンの河川)の二人芝居。舞台奥にはサキソンフォン奏者(森亜希子)。”回転寿司のホッキ貝の寿司と普天間の基地とどっちが大事なの”反戦・平和運動活動家は同棲していた普通の女に問い詰められる。女は活動家の機関紙配りとか、会議、集会への日夜が理解できない。とうとう破綻、女は表に引越しトラックを1時間だけ待たせて、最後の男の説得・懇願に応ずる。結局、活動家も最後には自信をなくして、説得できず、女は心の底では説得されたいのに事態は変らなかった。この芝居は鈴江独特の視角で今の政治・グローバリズムに圧倒されて、個人の存在が危うくなっている状況を告発し、客ととも考えたいというメッセージを持つが、二人の役者の光速会話、光瀬の破壊的身体演技が、話はシリアスだが、舞台をさらっていて小難しい芝居にしない。鈴江のキャリアがものを言う。芝居の息継ぎにサキソフォンが演奏されて、しゃれてもいるし、活動家と人民というちょっと古い構図が蘇っているともいえる。近頃、珍しいタイプの芝居で興味深かった。今の若い人たちがすべて政治アパシーだと決め付けるのは誤りだと思わせる説得力があった。

▼ブログに結構時間をとられる。ヴァンクーバーの中島君からメールの返信。ヴァンクーバーもオリンピックが終わって、侘しい静かな中小都市にかえったそうだ。CTで「百年の孤独」。副都心線・丸の内線・南北線で王子へ。最初北トピアの中だと感違いしたが、pit北/区域は別の場所だった。妙な建物で、舞台は二階から見下ろすか、下で観るか選ぶ。帰宅、オニオン。ポークソテイ。 
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-27 10:33 | Comments(0)  

3月25日M★世田谷PTS★★シアター711

★「狼たちの午後」(構成・映像・振付:近藤良平)コンドルズ、世田谷パブリックシアターこどもの劇場2010。
 人気グループだけあって、子供連れのお母さんが大勢きていた。だが、夢中になっているのはお母さんのほうで、2時間は小さなこどもたちにはつらいようで、おしまには”まだおしまいじゃないの”という声があちこちから聞こえてきた。しかし、明るくて陽気で、コミカルで、学ラン姿で舞台狭しと踊り狂い、大人気もなるほどの舞台だった。
★★「ハムレットの舞台裏」(作:ニック・ウオーバートン、訳・演出:中村まり子)パニックシアター、シアター711。イギリスのある地方の小さな劇団が「ハムレット」の初日を控えゴタゴタしててんやわんやだ。劇団の中心俳優(田村連)は歳をとってしまい、かってはハムレットを演じたが、今は亡霊しかできない。それにアル中ぎみで、女にちょっかいを出すクセも直らない。昔一緒に暮らしたこともある女性演出家(中村まり子)とことごとくいがみあう。現在の婚約者ともうまくいっていない。今度の「ハムレット」でも亡霊のはくブーツのことでおおもめにもめている。そのうえ、劇場主から家賃の滞納を催促され、初日がダメなら三日で公演を打ち切ると通告される。絶体絶命の初日に亡霊の例のブーツが紛失するという大パニックがしょうずるが、・・。しかし、奇跡が起こってスタンデイングオベレーションまで起る大成功の初日になった・・。大昔に死んだ名優の亡霊が初日を助けてくれたということらしいが、唐突でヘンではあるがシェイクシピアの芝居はなにが起こってもフシギじゃないから・・。初日の成功で劇場主がお祝いに来るが、これがシアター711のオーナー本多一夫(7月11日生まれ)が演じるのが可笑しくて、中村まり子が見つけたこの戯曲、面白く上演できていた。
▼午前中歯科へ。昼、神保町のカレー店カーマでチキンカレー。この店は島地勝彦「甘い生活」で紹介され、「この店のチキンカレーを食べたら、他の店のカレーは子供用だ」とまで褒めていたが、はたしてそうか??同じスープカレーだったら、デリーのほうがオレはうまいと思う。一寸クセがつよすぎる。しかし、カレーの中のポテトはバツグンにうまいことは確かだ。午後は世田谷ぱぶりっくシアターへ。小田島先生の隣で、先生は今年は観る芝居を365本に収めるつもりで2月は28本で納まったが、3月はどうも増えそうだと」仰っていた。終わって、シャノアールで「百年の孤独」続行。夜は三茶から下北沢まで雨のなかを歩いてシアター711へ。帰宅、鰺の干物、茶碗蒸し、チキンスープ、キンピラ、小松菜おしたし。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-26 15:22 | Comments(0)  

3月24日(水)メモ

 ▼自転車で板橋美術館へ。「浮世絵の死角」展ーイタリア・ボローニャ秘蔵浮世絵名品展覧ー。イタリアのコレクター二人の所蔵品で200点あまり。ほとんどが役者絵で、一種のブロマイドのようなもので、江戸時代の歌舞伎が民衆のてじかな娯楽だったことが、ひしひしと感じられた。それにしてもボローニャの収集家は凄いね。板橋美術館は毎年ボローニャ市と連携して「絵本の原画展」をやっている。
午後、晩成書房で「シアターアーツ」2010春号の発送。これで高橋編集代表の「第二次」シアターアーツが終わる。いろいろあったが高橋君はよくがんばった。これから西堂編集長で第三次にはいる。奥秋君の素敵な写真をバックにしたチラシもできた。よろしく。
コージコーナーでシュウクリームを買って帰る。晩は、蕗の薹と山うどの天麩羅、海老と玉ねぎの掻揚げ。手羽元のスープ。
 ブログのコメントにヴァンクーバー在住の中学時代の親友・中島君から便りがきていた。誰が読んでくれているのかわからないね。嬉しかった。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-25 08:31 | Comments(0)  

3月23日(火)S「夜のプラタナス」(作・演出:長谷川孝治 )

弘前劇場、赤坂レッドシアター。長谷川の芝居の魅力は、会話の才気、薀蓄の楽しさ、リリシズムの三つが融合した舞台だ。ほかに津軽弁の台詞とか青森のローカリテイも加わる。この融合のバランスがきちっと決まると、とても魅力的な舞台になるが、決まらないこともままある。それと長谷川の戯曲を東京の俳優だけで、長谷川以外の演出家が演出すると、私の観たかぎりでは魅力が半減する。この舞台は、長谷川の演出で、主人公を演じた青山勝が好演して、実の詰まったいい舞台であった。青山が演じるのは末期癌の学者。青森ではないが地方の海辺の断崖の上に建つ家に住み、歳の離れた姉妹(小笠原真理子、谷村実紀)が学者の身の回りの世話をしている。断崖は自殺の名所で、裏の谷では鶯が鳴き、断崖の洞穴に老猫が棲み、プラトンの洞窟が話題になり、学者はなんとか踏ん張って命と向き合い、最後の美食を楽しまんとする。そういう3人の日常が描かれて、あおこの姉妹が学者と男と女の関係があったことが暗示される。姉妹が学者の末期の世話を楽しんでいる気配もあり、会話の才気も薀蓄もリリシズムも変調のバランスとして整い、ユニークな舞台が出来ていた。

▼早朝チャーシューをつくる。午後新宿場外で払い戻し。紀伊国屋で新潮文庫の米澤穂信「ボトルネック」を買う。ヴェローチェでマルケス」枯葉」読了。次に全面改訳でマルケス「百年の孤独」の再読にかかる。赤坂レッドシアターへ。「夜のプラタナス」にはほんものの食事の場面がでてくる。主人公が青森から送られてきた筋子で炊きたてのご飯をh食べる。上等の筋子は温か御飯にのせると溶けるそうで、うまそうだ。主人公がいうとおり、オレも筋子のほうがイクラより断然うまいとおもう。姉妹が食べる朝の卵かけご飯のシーンもある。卵かけ御飯もいいが、浅の卵はオレはポーチドエッグ。卵の純粋のうまさはポーチドエッグだと思う。帰宅、チキンソテイと大根と浅利のサラダ。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-24 09:39 | Comments(1)  

3月22日(月)S「スイングバイ」(作・演出:柴幸男)

ままごと第1回公演、こまばアゴラ劇場。柴は今年の岸田賞を受賞した。この芝居は、ある会社の始業から終業なでの社員の過ごし方を描く。対面式舞台の中央に四角いプレイエーリアがあって、役者はエーリアの外で待機する。この会社は、最初の業績が人類発足の二足歩行の決行だとか、会社のビルが巨大で地下300万階だとか、一種荒唐無稽な会社で何を主にしているのか、よくわからないが、、この舞台に登場する社員の業務は社内報作成のパートらしい。しかし、舞台で見せるのは職務にまとわるあれこれより、大勢の社員たちのアクション、会話や動作の際に行う一定の規則にのっとった回転して止まる、あういは倒れるスイング。一種の遊戯で、仕事らしきものは、この遊戯空間の材料だ。この遊戯空間の裡に、、会社もサラリーマンも上司と部下の人間関係も、一定の律動感をもって吸い込んでゆく。柴が演出する、このアクションと律動感は独創的なもので魅力的であとをひく。この感覚を楽しみに、ままごとの舞台をまた観ようとおもう客が大勢いるだろうと思う。

▼メモ。3連休か。昼間はアゴラにゆき、帰途、CTでガルシア・マルケス「枯葉」を読む読む。帰宅、晩はカツオのたたき。テレビ、エンゼルスとマリナーズのオープン戦、イチローと松井の対決。両者ヒットがでた。メジャーの開幕がもうすぐだ。今年はア・リーグ西地区にイチローと松井のチームがあって、今からわくわくする。静岡在住の友山本と電話。民主党を弾劾、スピーチライター平田オリザの草稿が乙女チックだ非難する彼にともかく応戦する。半年で見限るというが、旧体制が50年続いたあとの改革だ。もうすこし長い目でみなければ・・・と。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-23 11:26 | Comments(0)  

3月21日(日)M★「存在の深き眠り」S★★「愛の乞食」

★作・演出:ジェームス三木、ランドマークホール。多重人格の女性(七瀬なつみ)と精神科医(三田村邦彦)の二人芝居。おとなしい、普通の主婦が主人格で、そういう性格に反発して憎悪する交代人格、その主人格と交代人格を七瀬が見事に演じ別けて見せる。乖離性同一性生涯という人間の持つフシギさ、怖さをまざまざと見せたのだ。その交代人格が犯した殺人に主人格が責任があるかどうかというミステリー仕立ての芝居。ジェームス三木の舞台を初めて観たが、さすがヴェテランの仕事、非常に上等なウエルメイドプレイに仕上がっていた。三田村も七瀬を受けて渋い上質な演技で、素敵な二人芝居になった。話の重さとエンターテイメントの均衡、芯から楽しめた芝居だった。
★★作:唐十郎、演出:中野敦之、劇団唐ゼミ、@スタジオHINODE。横浜の日の出町の元オームの道場だった建物での公演。唐ゼミも個性的な役者が豊富になったy。学生劇団の域を完全に越えた。まだそれでも役者の力にきわどい凸凹があるが、芝居らしい雰囲気はもうもうと立ちのぼっていた。今回のヒロイン万寿シャゲを演じるのは禿恵。なかなか素敵で、椎野裕美子とちがったテイストで、両花の並立をどう生かすか、嬉しい悩みをかかえるようになったようだ。場末の公衆便所から、暗黒の怒涛の海。その目のくらむような狭間を、一本足のジョン・シリバーたちが右往左往する。満州から東京の場末の街に、唐の卑小にして壮大なビジョンのアンビバレンツをこの舞台はたしかに伝えたと言える。
▼みなとみらい線のみなとみらい駅からランドドマークホールtまで迷ってしまった。日ノ出町まで歩いて唐ゼミ芝居へ。室井先生と禁煙話。帰宅、トウカイトトッリク藤田で勝って助かった。
[PR]

by engekibukuro | 2010-03-22 12:41 | Comments(0)