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12月30日(金)











▼「夜明け前」4分冊、3冊目第二部(上)読了。凄い小説だという感ますます深し・・。
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by engekibukuro | 2011-12-31 07:47 | Comments(0)  

12月29日(木)





・今年の芝居のパンフ、チラシ整理、こういものをずうっと収納できる場所があればとおもうが、大部分は捨てざるをえない・・・。


▼図書館で雑誌・・。「群像」大江建三郎の新連載「晩年の様式集 イン・レイト・スタイル」3・11以後、酷い欝になり、家人に気が疲れない家の踊り場でおいおい泣き出すという・・。
「文学界」片岡義男連作完結「割り勘で夏至の日」、関西の先輩の通夜帰りの男二人が新幹線で昔大学のジャズクラブでの演奏仲間の女性に偶然あった・・。今もみな音楽にはかかわっているが、マイナー活動や余技だ・・。しかし、プロにならなくても、たいした才能がなくても、たいがいの人間がそうで自分なりの普通の楽しみにして生活を潤している・・。そういう普通の生活の人間の楽しみをほんとうに生き生きと喜びが染み渡った文章にできるのは、片岡の独擅場だ。
・「中央公論」佐藤優と竹中平蔵の対談。近代経済学とマルクス経済学のはなしだが、よくわからんがなんだか面白く読んだ・・。
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by engekibukuro | 2011-12-30 08:33 | Comments(0)  

12月28日(水)


 板橋美術館に「池袋モンパルナス展」を見に行く。”池袋モンパルナス”とは詩人小熊秀雄が命名したもの。わたしはそのアトリエ群があった長崎近辺の椎名町育ちで、父親がプロレタリア詩人で共産党の文化部長をやっていたから、ほとんどが共産党シンパだった、その頃の画家がよく家に来ていて、後の「原爆の図」の丸木位里・俊夫婦が家にきて、泊まってゆき、一組しかない蒲団に”いいわよ”といって位里さんの横に滑り込んでいった情景を覚えている。その位里さんの戦前の{らくだ」という動物園に何度も通い続けて描いたという名作がここで展示され、俊さんの「飢え」という憔悴している自画像も隣に展示されていた。この展覧会の目玉といってもいいのは、そころはシュールリアリズムの画家だった吉井忠が1936年から45年ぐらいまでの日記の抜粋が展示されていること、福沢一郎や滝口修造がシュールの絵や評論で警察に捕まったあたりの時代を髣髴とさせるものだ。その吉井さん、戦後のマッカーサーのレッドバージで父親が突然地下に潜ってしまったので、生活のために母親がお茶の行商をして、そのお得意さんが吉井さんだった、そのほか、ここに展示されいる竹谷富士夫さん、鳥居敏文さんもお得意、何回も配達してお会いした。懐かしかった。あのデザイナーの長澤節さんも当時は共産党シンパでアトリエ村に住んでいて、その頃から奇抜な服装をして美青年といつも一緒だった。長澤さんもお茶をかってくれた・・。しかし、このモンパルナスの絵描きさんたちの絵はなんかいも見ているが、いつも感じるのは画才という点では、長谷川利行だ、わずか30分で描いたというアイ光の肖像画など目を見張るような素晴らしさで、窮乏の暮らしをしていたのに、浅草の隅田川のプールを描いた絵などちっとも貧乏臭くない豊かで生き生きした絵だ。青のほか松本竣介の有名作品群、私の大好きな何回見ても堪能する麻生三郎の長女を描いた「一子像」など楽しい一刻を過ごした・・。
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by engekibukuro | 2011-12-29 09:37 | Comments(0)  

12月27日(火)

 福田和也の「週刊新潮」の連載コラム「世間の値打ち」の今年最終号は「新年の演劇界を占う『今年観たもの』総ざらえ」だ。このコラム、今年は何回も芝居をとりあげた。”中学、高校時代は芝居を観ていた民芸の滝沢修のサルトル作「汚れた手」など・・・、しかし大学にいったらバッタリ観なくなった”こういうタイプの文化人は多くて観劇を復活するのは珍しいのだ・・。そのうえ自分が責任編集(ほかは坪内祐三、リリー・フランキー、重松清)の「enー TAXI」に「三一致と古典主義ー三島由紀夫と三谷幸喜ー」を連載し、最新号の巻頭特集は「芝居と戯曲と作家たち」だ。筆者は福田の連載、扇田昭彦「『前向きのマゾヒズム』の男たちーつかこうへいの男たち」、青山真治「エーガからブタイへ 2011」、前田司郎「三島由紀夫の話からは大分逸れますが」、松本尚久「歌舞伎作者の仕事とは何かー北条秀司の『建礼門院』」、福田の今年の一押しは三谷幸喜と海老蔵だ。だが、前田司郎の三島由起夫賞を獲った小説「夏の水の半魚人」はこの雑誌に掲載されたものだし、前田は相当のカメラマニアで、同じくカメラ狂の福田と仲間たちと東京散歩の撮影会にも参加しているのに、福田は前田の芝居は観ていないらしいのが残念・・。だけど、偏った演劇の世界を他の文脈・視点で観て、もっと開放的で自在に楽しむ風潮が出来てくるのはいいことだ・・。
▼内田洋一さんから送られた小沢昭一が宗匠の「水酔会句集」から・・。
 内田三間(洋一)・居眠りもおめでたきかな初芝居・次の客来ぬバーにゐて冬至かな・新涼や芝居帰りに酒一合・ゲラを待つ屋台白みて良夜かな。
 宗匠・小沢変哲哲(昭一)・稲妻や明日はあの山越える旅・冬ざれや線路をひとり保線工・地下鉄を出れば炎天襲いくる・手の皺を見つめ八月十五日。
 なにかお二人の生活が浮かびあがってくる気配がとてもいい・・。
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by engekibukuro | 2011-12-28 10:23 | Comments(0)  

12月26日(月)




 医科歯科大の外来で、化学治療室で終日点滴・・・。
「悲劇喜劇」に書く2011年の演劇回顧のための演劇ノートのチェックができた。演劇的には充実した面白い年だったんだと思えてきた・・・。
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by engekibukuro | 2011-12-27 08:12 | Comments(0)  

12月25日(日)











▼有馬記念、思い切りの悪さでとりそこなった・・・。
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by engekibukuro | 2011-12-26 06:45 | Comments(0)  

12月24日(土)



 公認の外出日。K園に行って本郷の鮒兼で鰻重、200円値上がりしていた。久しぶりの充実感。池袋リブロで高橋睦郎の新詩集「何処へ」、岩波文庫で子規「墨汁一滴」、プルースト「失われた時を求めて」(3)、E・H・カー「危機の20年」を買う。喫茶店フラミンゴで小憩・・。3週間ぶりにおもろへ・・。泡盛がなんなく呑めた・・。カップルさんひさしぶり、始まったばかりの「フェルメール展」にいってきたそうだ。フェルメール3点、人がそこへ重なって・・。良かったそうだ・・。有田さんもきた。国会で消費税率の民主党案を棄権したら幹部に叱責されたそうだ・・。”離党も考えている”と・・。どうも彼、民主党にマッチしていないとは思っていたが・・。泡盛2杯とカップルに仕上げのビールを貰って、いつものとおりだ・・。だが、明後日外来の点滴だ・・。いいきになれない・・。
▼日経の演劇記者 内田洋一さんから内田さんが所属する俳句結社、小沢昭一さんが宗匠の「水酔会」の句集「水酔会句集」と武満徹の流行歌を匿名で作曲した珍しいCDを送っていただき、丁重なお見舞いを兼ねたお手紙をいただいた。私の句「神の留守狛犬あくびをかみ殺す」を褒めていただいた・・・。内田さんの俳号は三間、敬愛する内田百間からのもの・・・。
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by engekibukuro | 2011-12-25 08:27 | Comments(0)  

12月23日(金)








 おそろしく寒い日だった・・。寒風をついて息子と孫がきた・・。年賀状を書く・・・。
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by engekibukuro | 2011-12-24 09:56 | Comments(0)  

12月22日(木)


 毎年暮れの恒例の魚河岸へ。いつもは場内をウロウロ歩き回るのだが、今年は人ごみを避けて場内とっつきの店で、まぐろの中落ちだけを買ってでる。日比谷まで歩いて、朝だったら混まないだろうと思ってシネ・シャンテで「灼熱の恋」を見・・。けっこう混んでいて思惑違いだったが、マスクをしっかりして・・。映画は面白かった。監督は名前も知らないが、原作はフランス語演劇界で著名なワジデイ・ムアワッド。この人はレバノン生まれで75年のレバノン内戦を逃れ、フランスへ移住したが、ビザがとれずカナダのモントリオールへ移る。現在カナダに居住。原作戯曲のタイトルは「焼け焦げるたましい」。フランス語演劇界では評価が高い作品でたびたび上演されている。日本では2009年に劇団ピープルシアター(主宰森井睦)で上演されたそうだ。
 以上の知識は「シアターアーツ」2009-41号掲載の堀切克洋「現代のギリシャ悲劇?-ワジデイ・ムアウッド『焼け焦げるたましい』」による。日本での上演台本の翻訳は吉原豊司の英語からの重訳で、フランス語の原題からでは「火災」が正しいそうだ。
 ”原題のギリシャ演劇?・・”というのは、この芝居が、レバノン(戯曲・映画では架空の国になっているが)とおぼしき中東の国のキリスト教徒とイスラム教徒の内戦下で大統領を暗殺した女が刑務所で産んだ男女の双子が、いろいろの曲折の後カナダに移住した母の元で育ち、その母の死に際しての謎の遺言に導かれて母と未知の父親のルーツを探る旅にでる・・・、そしてオデイプス王の悲劇と見まがう結末に、実は父が兄であって・・。堀切の紹介・戯曲分析は戯曲の内容の本質と形式を正確に捕まえたもので、映画がそのその戯曲の特徴にきちんと沿って、しかもその破格の劇作法が映画のサスペンスに繋がっているのは驚くべきものだ。戦禍に災いされた不条理な近親姦の結果を、母が死にさいしてタブーを超越した”愛の力”に転化したラストは感動的だ。それに3時間にわたる映画が素晴らしい上質なエンターテイメントになっていて、ラストシーンの驚きはいままで映画で体験したことがないようなものだ。原作者ムアウッドは来日して演劇関係の集まりで活動したが、自分の作品を日本に紹介する興味はない、といったそうだ。この映画を見れば、この映画の世界がイスラム・
ヨーロッパ人に特化されたもので、わたしたちはエンターテイメントとして楽しむほかないというのも解かる・・・。それでも今年の私のベスト1の映画だ!
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by engekibukuro | 2011-12-23 12:07 | Comments(0)  

12月21日(水)












 ・扇田昭彦さんから、お見舞いの電話をいただいた・・。朝日新聞の年間ベスト3に、扇田さんが私のしらない若い人の芝居をとりあげていたが、”よくそういうのを観ていますね”といったら、”こういうのは徳永京子さんにおしえてもら”そうだ・・。









 
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by engekibukuro | 2011-12-22 07:38 | Comments(0)