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6月28日(火)「桜チラズ」作・演出:市村直孝

劇団AUN シアターグリーン

 吉田鋼太郎が主催するAUNの公演だ。吉田がほれ込んだ市村直孝の三作目の作品。
日本の底辺で苦闘する戦後の民衆の歴史、人々を描いた作品だ。吉田だが扮する和田鶴松は、小さな鉄工所を経営している。鶴松は、戦時中飛行場の整備に従事して、生きて生還して鉄工所を開業したが、従業員5人のごく小さい、大きな工場の下請け仕事をしているが、戦後の景気の波に翻弄されて、四苦八苦して歳をとってゆく・・。息子が継ぎ、孫も継ぐのだが、バブル景気のあとの不況でつぶれてしまう。最後の孫は、工場の苦労と妻の死でアルコール中毒になり、街を彷徨して廃人のようになる。この芝居は、和田一家を中心に、工場の職工や、アルコール中毒患者たち、日本の底辺の人々の暮らしをやさしく、丁寧に描き、戦後の日本を包括する視線をもち、登場人物の一人々を生き生きと描いている。吉田が、この作者市村にほれ込んでいることがよくわかる芝居で、稀代のシェイクスピア役者の別の側面を見せているのだ。
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by engekibukuro | 2016-06-29 07:32 | Comments(0)  

6月27日(月)M「ただの自転車屋」

作:北村想、演出:柄本明、東京乾電池、本多劇場
 出演:柄本明、ベンガル、綾田俊樹、山地健自仁
★劇団東京乾電池40周年記念公演
”40周年でございまして、北村想さんに書いていただきました。ベンガルが「バイトしているビアガーデンのステージが空いているから何かやらないか」という話を持ってきて、便宜上つけた名前が東京乾電池で、今日まで決意も何もないままやってきました。喜んでもらえるに越したことはありませんが、面白いか、ツマラナイかわかりません。ただ、芝居と一緒に何故この三人が40年も劇団でやってきたかは観ることになってしまうのではないでしょうか。本日はご来場ありがとうございました。
  座長 柄本明”
ということで、何を演じても上手い三人が、自分たちの流儀の原点を示す、うまい下手を超越した演技で、劇場を沸かせていた。
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by engekibukuro | 2016-06-28 07:14 | Comments(0)  

6月26日(日)今村夏子「こちらあみ子」

 ちくま文庫
 同性の今村忠純先生に勧められて詠んだ。この当人にとってはごく普通の振る舞いが、外の目からは奇妙にみえてしまうあみ子という女の子がとても面白く描かれていて、感心した。
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by engekibukuro | 2016-06-27 08:04 | Comments(0)  

6月25日(土)M 青年団 吉祥寺シアター

「ニッポン・サポーター・センター」
作・演出:平田オリザ
 生活困窮やDVD被害、就労支援など、様々な相談や一時避難などを一か所で引き受けるワンストップ・センターを描いた平田の久しぶりの新作だ。舞台は背後の密室めいた相談室がある待合室。役所からの出張とか、ボランテイアとか、サポーターの出自はさまざまで、開幕当初は、近所のサポーターの志賀廣太郎と山内健司がおしゃべりしている。いろいろの相談のような、不審の言動をまきちらす女性だとか、いりろの人物がこのセンターにやってくる。話の内容は密室の守秘義務みたいで、よくわからないのだが、その挙動の雰囲気、全体の空気は、今の時代の神経を強烈に刺激するマチエールになっていて、さすが日本の社会の深層に接している平田の作品だと思わせた・・。

・朝日新聞の谷岡健彦武彦の民藝「炭鉱の絵描きたち」劇評が、バランスよくとれた劇評でよかった。谷岡も自分の新聞劇評のスタイルができたようだ。
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by engekibukuro | 2016-06-26 13:09 | Comments(0)  

6月25日(土)M 青年団 吉祥寺シアター

「ニッポン・サポーター・センター」
作・演出:平田オリザ
 生活困窮やDVD被害、就労支援など、様々な相談や一時避難などを一か所で引き受けるワンストップ・センターを描いた平田の久しぶりの新作だ。舞台は背後の密室めいた相談室がある待合室。役所からの出張とか、ボランテイアとか、サポーターの出自はさまざまで、開幕当初は、近所のサポーターの志賀廣太郎と山内健司がおしゃべりしている。いろいろの相談のような、不審の言動をまきちらす女性だとか、いりろの人物がこのセンターにやってくる。話の内容は密室の守秘義務みたいで、よくわからないのだが、その挙動の雰囲気、全体の空気は、今の時代の神経を強烈に刺激するマチエールになっていて、さすが日本の社会の深層に接している平田の作品だと思わせた・・。

・朝日新聞の谷岡健彦武彦の民藝「炭鉱の絵描きたち」劇評が、バランスよくとれた劇評でよかった。谷岡も自分の新聞劇評のスタイルができたようだ。
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by engekibukuro | 2016-06-26 13:09 | Comments(0)  

6月24日(金)橘木俊アキ(難漢字)

  「老老格差」青土社
 ”・孤独死をなくすには
 孤独死の数は少ないが発生すれば悲惨なことなので、このようなことが起きないような政策を考えることがたいせつである。筆者がもっとも効果のある策と考えるのは、成人した子どもが近居することであると判断している。同居できればそれにこしたことはないが、現代での家族の在り方や絆、そして住宅事情のことを考慮すると同居は無理な場合が多いので、近居という次善の策が望ましいと考える。”

 私は、成人して家族をもっている子どもが、スープがさめるか、さめないかという距離に住んでいるので、著者の考えにうなずける。
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by engekibukuro | 2016-06-25 10:11 | Comments(0)  

6月24日(金)橘木俊アキ(難漢字)

  「老老格差」青土社
 ”・孤独死をなくすには
 孤独死の数は少ないが発生すれば悲惨なことなので、このようなことが起きないような政策を考えることがたいせつである。筆者がもっとも効果のある策と考えるのは、成人した子どもが近居することであると判断している。同居できればそれにこしたことはないが、現代での家族の在り方や絆、そして住宅事情のことを考慮すると同居は無理な場合が多いので、近居という次善の策が望ましいと考える。”

 私は、成人して家族をもっている子どもが、スープがさめるか、さめないかという距離に住んでいるので、著者の考えにうなずける。



/・修理するので中断するかもしれません。
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by engekibukuro | 2016-06-25 10:11 | Comments(0)  

6月23日(木)S「887」芸劇プレイハウス

作・演出・美術・出演:ロベール・ルパージュ

 この作品は、カナダのフランス語圏ケベックに生まれ、育ったルパージュの個人史であり、それにまつわるケベック・カナダの歴史でもある・・。残念ながっら、ルパージュの語る英語もフランス語もわからないうえに、目が悪くなって字幕もすべては読み取れない、まったく不十分な観劇ではあったが、ルパージュの声、ルパージュのあのマジカルな美術が、不十分を補って、この舞台の素晴らしさだけは感受できたと思いたい。2時間の独り舞台が、これほど感銘をあたえてくれたとは・・。終わったとき、劇場全体が全員が感動したとしかと思わせる空気と拍手!一人の演劇人の半生の舞台の上の記録として・・・。
 終わって初日乾杯のあいさつで、東京芸術劇場の芸術監督野田秀樹が、ニューヨークの「ザ・ビー」の公演をルパージュが観にきて、おいしい中華料理店でごちそうしてくれて、翌日、チケットを買ってまた観に来てくれたと、感謝をこめてあいさつした。
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by engekibukuro | 2016-06-24 14:36 | Comments(0)  

6月23日(木)S「887」芸劇プレイハウス

作・演出・美術・出演:ロベール・ルパージュ

 この作品は、カナダのフランス語圏ケベックに生まれ、育ったルパージュの個人史であり、それにまつわるケベック・カナダの歴史でもある・・。残念ながっら、ルパージュの語る英語もフランス語もわからないうえに、目が悪くなって字幕もすべては読み取れない、まったく不十分な観劇ではあったが、ルパージュの声、ルパージュのあのマジカルな美術が、不十分を補って、この舞台の素晴らしさだけは感受できたと思いたい。2時間の独り舞台が、これほど感銘をあたえてくれたとは・・。終わったとき、劇場全体が全員が感動したとしかと思わせる空気と拍手!一人の演劇人の半生の舞台の上の記録として・・・。
 終わって初日乾杯のあいさつで、東京芸術劇場の芸術監督野田秀樹が、ニューヨークの「ザ・ビー」の公演をルパージュが観にきて、おいしい中華料理店でごちそうしてくれて、翌日、チケットを買ってまた観に来てくれたと、感謝をこめてあいさつした。
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by engekibukuro | 2016-06-24 14:36 | Comments(0)  

6月23日(木)S「887」芸劇プレイハウス

作・演出・美術・出演:ロベール・ルパージュ

 この作品は、カナダのフランス語圏ケベックに生まれ、育ったルパージュの個人史であり、それにまつわるケベック・カナダの歴史でもある・・。残念ながっら、ルパージュの語る英語もフランス語もわからないうえに、目が悪くなって字幕もすべては読み取れない、まったく不十分な観劇ではあったが、ルパージュの声、ルパージュのあのマジカルな美術が、不十分を補って、この舞台の素晴らしさだけは感受できたと思いたい。2時間の独り舞台が、これほど感銘をあたえてくれたとは・・。終わったとき、劇場全体が全員が感動したとしかと思わせる空気と拍手!一人の演劇人の半生の舞台の上の記録として・・・。
 終わって初日乾杯のあいさつで、東京芸術劇場の芸術監督野田秀樹が、ニューヨークの「ザ・ビー」の公演をルパージュが観にきて、おいしい中華料理店でごちそうしてくれて、翌日、チケットを買ってまた観に来てくれたと、感謝をこめてあいさつした。
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by engekibukuro | 2016-06-24 14:36 | Comments(0)