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12月30日M「コ-ラないんですけど」

作・演出:工藤千夏、渡辺源四郎商店、こまばアゴラ劇場

 12/30-1/2までの年越しの芝居、毎回日替わり特別ゲストが出演する。30日は店主の畑澤聖悟、1日は青年団の志賀廣太郎、2日は久しぶりの舞台の各務立基・・・。
 芝居は、三上晴佳、工藤良平、音喜田咲子の3人のために工藤が書き下ろした芝居・・。日本が次第にキナ臭くなっている状況を描いた反戦劇・・。
 今年の最後の芝居は畑澤の舞台を見ることにしていたので、十分満足した。当時所属いた弘前劇場の「職員室の午後」の畑澤の素晴らしい怪演技以来の、俳優としての畑澤のファンなので、よい年越しになった・・。そして、来年の渡辺源四郎商店の新作を心から期待して!
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by engekibukuro | 2016-12-31 11:15 | Comments(0)  

12月29日(木)M「虚仮威」KOKEODOSI

作・演出・代表:中屋敷法仁、柿喰う客、本多劇場
 今作「虚仮威」は・結成10年を迎えた劇団「柿喰う客」による新作公演。
”結成10周年というと、「集大成」やら「新境地」やら、なにかとんでもないをご披露しなければとつい気負ってしまいがちですが、今は、不思議と、10年前に演劇を志した時のような、素直な心で表現というものに向き合っている心持です。これまでの10年のことも、これからの10年こともひとまず一旦すべて忘れて演劇がどれほどの可能性をはらんでいるのか、その終わりのない冒険に、戸惑いながら挑んでいます。心に真実を抱けども、どこまでいっても「虚仮威」。
 ありのままの僕らの姿と、ありのままの僕らの偽物の姿を、楽しんでいただければ幸いです。”
 中屋敷法仁の独特の個性で、数々の異色作を上演してきた柿喰う客の結成10年目の舞台は、如上のメッセージにあるとおり、演劇に真摯に向かい合う姿が、直に伝わってきた舞台だった。来年が楽しみだ。 
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by engekibukuro | 2016-12-30 10:20 | Comments(0)  

12月28日(水)M「4センチメートル」

作・演出:詩森ろば、作曲・演奏:後藤浩明、風琴工房、ザ・スズナリ

”ある日、大手自動車企業の一人の開発者が、車椅子で乗れる車を開発するまでの雑誌記事を読みました。福祉というわたしたちの生活と密接した大切な視点から、会社や経済、そしてひと描けると思い、読んだ瞬間これを書かかく!!書きたいと決めめてしまいました。”そして、”「そうだ音楽劇にしよう」”ということになり、非常に感じよい、たった4センチメートルの開発がいかにタイヘンかを自然にわからせる音楽劇が仕上がった・・。
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by engekibukuro | 2016-12-29 09:38 | Comments(0)  

12月28日(水)M「4センチメートル」

作・演出:詩森ろば、作曲・演奏:後藤浩明、風琴工房、ザ・スズナリ

”ある日、大手自動車企業の一人の開発者が、車椅子で乗れる車を開発するまでの雑誌記事を読みました。福祉というわたしたちの生活と密接した大切な視点から、会社や経済、そしてひと描けると思い、読んだ瞬間これを書かかく!!書きたいと決めめてしまいました。”そして、”「そうだ音楽劇にしよう」”ということになり、非常に感じよい、たった4センチメートルの開発がいかにタイヘンかを自然にわからせる音楽劇が仕上がった・・。
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by engekibukuro | 2016-12-29 09:38 | Comments(0)  

12月27日(火)S「愛のおわり」こまばアゴラ劇場

 青年団国際演劇交流プロジェクト2016:ジュヌヴィリエ国立演劇キセンター・こまばアゴラ劇場
国際共同事業
 作:パスカル・ランベール 翻訳:平野暁人、日本語監修:平田オリザ、共同演出:パスカル・ランベール 平田オリザ
 平田オリザのまえがき(パンフ)
 ”パスカル・ランベール氏は、パリ郊外のジュヌヴィリ国立演劇センターの芸術監督を長く務め、青年団はじめ日本の演劇の紹介にも尽力してくれた人物である。特に本年は、青年団の「ソウル市民」「ソウル市民1919」以外に、チェルフイッチュ、岡崎藝術座も当劇場で公演を行い大きな成果を収めた。この「愛のおわり」は2011年のアヴィニヨン演劇祭で初演、当人も「一生に一度」というほどの大絶賛を浴び、世界各地で上演を続けてきた作品である。日本の初演は2013年に静岡、大阪、横浜で行われた。初演時、私は戯曲制作の補助という形で参加したが、今回の再演に当たってはさらに一部戯曲を改編し、途中のコーラスのシーンを新しく作り替えてつ臨んだ。演出の基本的なコンセプトは、パスカルの初演を、ほぼ、そのまま踏襲している。先に、アビニヨン演劇祭で絶賛と書いたが、パスカルは過去には、同演劇祭で観客の半数以上が途中退席するという手痛い先例も浴びてお、その顛末の一部は、本作の途中でも語られている。この作品には、男女間だけではない、さまざまな地獄が詰まっている。”二人芝居で、兵藤公美と太田宏。上演時間は、途中のコーラスの時間を含めて2時間20分。太田と兵藤のモノローグを交替で演じる。一人のモノローグの間は、相手はいろいろ仕草があるにしても黙って聞いている。兵藤も太田も語りべきこと、言いたいことをきちっとしゃべる・・。が、この二人のモノローグは交流しない、したがって演劇的感興はどうしても薄くなる。観客の想像力に期待しすぎるのか。”地獄が詰まっている”というのと関連するのか。どうしても釈然としないところが残ってしまった舞台だった。
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by engekibukuro | 2016-12-28 10:11 | Comments(0)  

12月26日(月)



 年末のいろいろの整理、1月の観劇予定・・。
ピエール・ルメートルの今年の週刊文春、海外ミステリー1位の「傷だらけのカミーユ」を読みだす。主人公の刑事、カミーユ・ヴェルーヴェンは、身長145センチの、フランス人のなかでは異常な背の低い刑事。チビの私には、とても親近感がある刑事なのだ。
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by engekibukuro | 2016-12-27 09:28 | Comments(0)  

12月25日(日)

 荒川洋治「過去をもつ人」(みすず書房)
 荒川の書評を中心にしたエッセー集。
 なかで「寺山修司の詩論」
”寺山が29歳の時書いた詩論で、半世紀のいまもこれほど魅力的な詩論は現れていない。「東京ブルース」(歌・西田佐知子)、「ああ上野駅」(歌・井沢八郎)を語るだけではない。戦後詩人の「ベストセブン」に作詞家星野哲郎を挙げるなど、自在。ことばと社会をつないで、独自の批評を展開する。
たとえば「キャッチボール」の話。「ボールが互いのグローブの中で、パシッと音を立てる」、あの瞬間。「どんな素晴らしい会話でも、これほど凝縮したかたい手ごたえを味わうことはできなかったであろう」「手をはなれたボールが夕焼けの空に孤をえがき、二人の不安な視線のなかをとんでゆくを見るのは、実に人間的な伝達の比喩である」。この「実感」の復権が、戦後二十年の日本人を支えたと。”
 ・有馬記念、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターと人気順に来た・・。
ねらった穴馬はこなかったが、人気の3連複をおさえていたので、かろうじてトントン。
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by engekibukuro | 2016-12-26 10:47 | Comments(0)  

12月25日(日)

 荒川洋治「過去をもつ人」(みすず書房)
 荒川の書評を中心にしたエッセー集。
 なかで「寺山修司の詩論」
”寺山が29歳の時書いた詩論で、半世紀のいまもこれほど魅力的な詩論は現れていない。「東京ブルース」(歌・西田佐知子)、「ああ上野駅」(歌・井沢八郎)を語るだけではない。戦後詩人の「ベストセブン」に作詞家星野哲郎を挙げるなど、自在。ことばと社会をつないで、独自の批評を展開する。
たとえば「キャッチボール」の話。「ボールが互いのグローブの中で、パシッと音を立てる」、あの瞬間。「どんな素晴らしい会話でも、これほど凝縮したかたい手ごたえを味わうことはできなかったであろう」「手をはなれたボールが夕焼けの空に孤をえがき、二人の不安な視線のなかをとんでゆくを見るのは、実に人間的な伝達の比喩である」。この「実感」の復権が、戦後二十年の日本人を支えたと。”
 ・有馬記念、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターと人気順に来た・・。
ねらった穴馬はこなかったが、人気の3連複をおさえていたので、かろうじてトントン。
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by engekibukuro | 2016-12-26 10:47 | Comments(0)  

12月24日(土)M 劇団桟敷童子

「モグラ 月夜跡 隠し味」
作:サキジドウジ、演出:東憲司、美術:塵芥、すみだパークスタジオ
 サジキドウジは、パンフで”荒唐無稽の物語はこれで最後になりそうな予感がする。だからこそ大暴れしたいのである。”と書いている。舞台は、そのとおりの大暴れだが、スペクタクルが大空転するばかりで、物語の姿がちゃんと見えてこない・・・。それが、ちょっと不満だが、来年はサジクドウジ特有の緊張感にみちた民衆の、その一人々の悲喜こもごもの物語を、塵芥の華麗な美術で見せてもらいたい。今回は、客演で松田賢二、鈴木歩己、松本亮、そして初参加でさすがの風格の松本紀保が出ていたが、今回出演していない桟敷童子の主演役者の池下重大が出ていないと、舞台がもうひとつ締まらないと思ったのもこの舞台だ。
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by engekibukuro | 2016-12-25 09:16 | Comments(1)  

12月23日(金)★M「甘い傷」★★S「桜の園」

★作:平田俊子、演出:西沢栄治、龍昇企画、中野スタジオあくとれ
 この芝居は、15年ぶりの再々演だ。地方都市に住むある家族のささやかな日常の営みを描いて、
そしてそこで生きる人々の、いとおしさがしみじみ伝わってくる芝居だ。この場所には、鯉が泳いでいる川がある・・。この芝居がしみじみするのは出演者の顔ぶれ。藤井びん、龍昇、塩野谷正幸、瓜生和成、坂西良太、外波山文明、吉田重幸。特に藤井はかっての「転位21」の主演俳優だったし、塩野谷はいまでもだが、小劇場の中心俳優だった。外波山は椿組の座長だし、吉田は黒テントの主要メンバーだった。むろん龍昇も、その彼らが年を重ねて、枯れてというより素敵に成熟して、何とも言えない味を醸した芝居をする。感慨一塩の舞台だったし、西沢の演出がそれを十二分に活かしていた。特に、一家の女役での母親役を演じた藤井の演技が絶品だった。芝居のラストに平田俊子作詞、諏訪創作曲の「寒い男のブルース」を合唱した・・。
★★作:アントン・デェーホフ、翻訳:神西清、演出:三浦基、地点、吉祥寺シアター
 これも傑作!ラネーフスカヤ、アーニャ、ワーリャ、ガーエフは木組みの上に座って、アーニャだけが立って動かない。トロフイーモフは別のボックスにいる。動くのは、ロパーヒンだけ。いろいろの木の枠がさまざまな役割を果たし、要所にハチャトリアンの音楽が響く。まったく破天荒の「桜の園」で、ロシアで公演して、たいへん評価された。その劇評を訳したものがパンフにのっていて、それを読むと、もうたいへんな革命的なくらいの舞台なのだ・・。わたしはよく三浦の演出の深いところはまだわからない。ただ、安部聡子以下の俳優陣が、豊かに自信をもってそれぞれの役を演じているこの舞台から、なんともいえない感動を受けた。それに若い客が大勢来ていて、受付にでている三浦の参考文献を買っていた。今年は、「地点」の芝居をじっくり観て、考えようと心底おもわせられた舞台だった。
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by engekibukuro | 2016-12-24 10:46 | Comments(0)