<   2017年 04月 ( 26 )   > この月の画像一覧

 

4月23日(日)


「舞台を回す、舞台がまわる 山崎正和オーラルヒストリー」を読み続ける。
演劇にかかわる、また劇作家が、これほど権力の中枢、資本の中心(サントリーなど)にかかわる人物は今までいなかったな・・。



・競馬、京都のマイアラーズカップで狙ったミルコ・デムーロ騎乗の馬が4着でマイナス、東京のフローラSの横山典弘騎乗の穴馬が2着に来て、多少プラスに・・。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-24 09:20 | Comments(0)  

4月22日(土)M「エレクトラ」

原作:アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス「ギリシャ悲劇」より
公演台本:笹部博司、演出:鵜山仁、製作:りゅーぴとあ、世田谷パブリックシアター
 ギリシャ悲劇のアダプテーションだが、見どころはクリュタイメストラを演じた白石加代子とアガメムノンを演じた麿赤兒の組み合わせだ。二人ともかってのアングラ演劇の主力俳優。白石は早稲田小劇場、麿は状況劇場。この二人が同じ舞台で観られるなんて!その二人の間で、エレクトラの高畑充希、オレストスの村上紅郎、イピゲネイアの中嶋朋子が懸命に演じて、充実した舞台ができていた。
・午前中に今回公開された永井愛さんのお父さんの永井潔画伯のアトリエを公開した”永井潔アトリエ館”に行く、愛さんの幼児の頃の絵もあって、見ごたえのある絵が並んでいる。カフェもある素敵なアトリエ館だ。6月17日までの毎週土曜日に開館する。練馬区早宮4-6-5、info@nagaikiyoshiーa.com
・おもろ。参議院議員有田芳生さんとあう。有田さんのヘイトスピーチ批判に対して、”殺人予告”があったそうだ。身辺は厳重に警護されているそうだが、ひどい世の中だ。永井さんのアトリエの話をすると、永井潔さんは以前勤めていた出版社の時の知り合いだそうで、住まいもアトリエのある有楽町線、副都心線の平和台で、ぜひ行くと・・・。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-23 07:42 | Comments(0)  

4月21日(金)


 「舞台をまわす、舞台がまわる 山崎正和オ-ラルヒストリー:
  御厨貴・阿川尚之・苅部直・牧原出ー編」中央公論社
 この本を読みだす、山崎が生まれた旧満州国の奉天で敗戦し、ソビエトの囚人部隊が、ベルリンから奉天に移動してきて乱暴狼藉の限りを尽くすのを目の当たりにして小学校をすごし、日本に帰還して、京都大学に入学して、戯曲「世阿弥」を書き、千田是也の演出・主演で上演され、そのあとのアメリカ留学まで・・。その話を山崎を囲んで編者4人が聞き、質問する形の本だ。350ページを超す大判の本で山崎の多彩の活動の半分まで読んだ・・・。東大紛争で入試を1年中止をその時の総理大臣佐藤栄作に進言する話もあり、その活動の多彩さは驚く・・。続行する・・。  
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-22 07:03 | Comments(0)  

4月20日(木)小沢信男「ぼくの東京全集」

 1927年生まれの著者の500ページを超える文庫本(ちくま文庫・筑摩書房)だ。
 第一章 焼跡の街 第二章 感傷から骨灰へー街を歩く 第三章 我が忘れなばー小説集
 第四章 記憶の街角 第五章 東京の人 第六章 東京万華鏡 第七章 街のこだまー俳句と詩
 ・東京生まれ、東京育ちの私とも、年齢は9歳違いだが、戦後の焼け跡風景など交差する部分もあって、とても面白い本だった。しかし、現在もとても元気で執筆活動をしてるのに感服し、元気づけられた本だった。俳句を二句挙げておく。
 ・もしかしたらむだかも五年日記買う
 ・冬の河無口に冬の海へ入る(東京水辺ライン、荒川をくだる)
 ・4月15日に永井愛さんの父君の洋画家永井潔さんのカフェもあるアトリエを毎週土曜日に公開する初日だった。案内のはがきをいただいていったのだが、はがきの地図を見間違えて、さんざん歩いて時間を空費して、芝居の時間が来てしまってたどり着けなかった。そして、翌日永井さんに電話して確かめて、アトリエは有楽町線の平和台で隣の駅なので下調べをしにいった。それでもすぐにはわからずそのあたりの人にきいてやっと見つけた。もともと、地図をみるのは下手だったが、老化してますますダメになった・・。トシをとるのはタイヘンだとつくずく思った次第! 
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-21 09:59 | Comments(0)  

4月19日(水)M「髑髏城の七人 花」

作:なかじまかずき、演出:いのうえひでのり、劇団新感線
 IHIステージアラウンド東京(豊洲市場前)
 ”1300人を乗せた大きな円形の盆が、360度回転し、ぐるりと舞台が取り囲む。劇場の常識を覆す没入感、あなたはきとやめられなくなる。ステージの中央にいるのは観客(アナタ)だ!回転するのは観客なんだ!”という惹句どうりの客席がぐるりと回る。舞台がそれにつれて様々に変化する。なんともいえない不思議な体験だった。しかし、劇場の特異性を全面的に活かした十分な芝居とは思えなかった。新感線のいつもの荒々しいテンポでの激しさが薄くなり、劇場の構造の紹介には十分なったが、こちらの期待が大きすぎたのか、好きな高田聖子が主演していなかったこともあってか、不満足な感じが消えなかった。むろん、古田新太は出ていたが、新感線の芝居のテイストは、古田と高田の両輪が支えていることが今度の公演で解ったことが、私にとっては収穫だった・・。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-20 10:09 | Comments(0)  

4月18日(火)M「忘れる日本人」KAAT×地点

作:松原俊太郎、演出:三浦基 KAAT神奈川芸術劇場
 舞台中央に桟の上に木製の舟がおいてある。この芝居は、7人(女3、男4)の俳優が、胸に日の丸を張って、ワッショイ々と言葉の前後に掛け声を発して、船の周りをそれぞれのポーズで回りながら、、そして舟に乗ってワッショイ、ワッショイ!時に大音響が舞台を震わせて・・そして全員で舩を桟で担ぎあげ、さらに客に呼び掛けて参加させ、舞台を舟を担ぎ上げながら舞台を回る・・。
 三浦は”チェーホフなら、革命前夜の時期に斜陽した貴族を描いているとか、イエリネクなら原発問題がはりついている上でのデモクラシーの話だとか、一応は間違うことなく何かを言えるわけです”と書き、しかし、このテキストにはそういうものがなく、”のれんに腕押しのようなどこまでも答えが出ない抽象性”があるばかりで、どこまでいっても答えがでない・・”とも書き、”今は息苦しさの中でもがいています。ただし私は、悪人なのでひとりでもがきません。今日、お越しの観客のみなさんと一緒にもがきたいと思います。来ていただいた上になんですが、みなさんの協力なしでは、日本の演劇の前身はありかせん。よろしく。”胸に日の丸をつけているから、客と一緒に担ぎ上げているのは”日本国”だとか思ってもみたが、結局、わたしは、何を演じてもいい、地点の俳優陣の安部聡子を中心にしたアンサンブルの魅力に尽きるとしかいいようがなかった。勿論、陣頭指揮の三浦もだ・・。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-19 10:01 | Comments(0)  

4月17日(月)M「送り火」劇団民藝

 山村の一人住まいの70歳の老婦人照が家を売ってケアハウスに入る前夜、本家の嫁の光恵、幼友達の泰子、その夫の康太が順番に訪ねてくる。誰もが照の家の戦時中の事件を口ごもるように語る・・。そして最後に、その事件の当事者の国民服を着た若い頃の兄圭介が現れる。圭介は招集令状の赤紙が来た日に、嫁入り先を飛び出した泰子と出会い、好きだった彼女の願いで一緒に逃げ、徴兵を拒否して失踪する・・・。照は兄の失踪で非国民の家になり、照は康太との結婚を断念し十五歳の上の兄の代わりに家を守ったのだ。戦後保育園の先生になって、子供たちに「ナルニア国」などの童話を読み聞かせてきた。幻の兄との対話が終わって、送り火をたき照は明日は新しい生活に向かうのだった。この芝居は照るを演じる日色ともえの演技を観る、それを堪能する舞台だ。照の人生を忘れ難く演じきっているのだ。
 ・第61回岸田国士戯曲賞発表の授賞式とパーテイが神楽坂の出版クラブで行われた。今回は上田誠の「来てけっかるべき新世界」が受賞した。上田はヨーロッパ企画の主宰者だ。ヨーロッパ企画の舞台も観ていないし、戯曲も読んでいない。ちょっと以外で驚いた。でも会場には劇団員が上京してきてとても盛大な会になった。選考経過は選考委員のケラリーノ・サンドロヴィチが発表した。ぜひ舞台を観てみたい、面白い作家なようだ。
 ・パーテイで飲みすぎて選考委員の宮沢章夫さんになにやらいいがかりめいた話をしてしまった
。宮沢さんすみませんでした。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-18 10:39 | Comments(0)  

4月16日「ありんこアフター・ダーク」

 ”そして入口のずっと上方に、小さな板切れがぶら下げられ、そして黄色いペンキで無造作に「ありんこ」と、書かれてあった。
 僕は、その火掻棒のような折れ曲がった把手を掴むと、ドアをそっと手前に引いた。すると、だしぬけにリー・モーガンのファンキーなトランペットが、猿轡を外された勢いを駆って、襲い掛かるように表にとびだしてきた。と、同時に、中にいた数人の客がいっせいにこっちに向くのが見えた。薄紫の煙の向こう側にあるうさん臭げな目は異分子の闖入を完全に拒んでいる。浅いとの待ち合わせさえなければ、店内に入るきなどとうていおきないほど、そこにいる客たちの目は排他的で冷ややかだった。”
 以上は荒木一郎の小説「ありんこアフター・ダーク」の一節で、主人公がはじめて渋谷のジャズ喫茶「ありんこ」に入る情景だ。このまえ読んだ「まわり舞台の上で 荒木一郎」を読んで感服して、未読だった荒木の代表作を読んだのだ。果たして名作だった。ジャズ喫茶が全盛の時代、1962年から63年、主人公が19歳から20歳までの時期の時代の雰囲気が的確に描かれ、彷彿とされる。文学座の名女優だった荒木道子の一人息子の一郎、母親が旅公演に行っていることがおおい息子のジャズにのめりこんだ時代の渋谷や新宿での奔放な青春を描いて、どんなでたらめに見えても、どこか徹底的に覚めている主人公が実に魅力的だ。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-17 09:51 | Comments(0)  

4月15日(土)M「鴉よおれたちは弾丸をこめる」

蜷川幸雄一周忌追悼公演 さいたまゴールド・シアター×さいたまネクスト・シアター
 作:清水邦夫、演出:蜷川幸雄、演出補:井上尊晶 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
”二人の青年が、チャリテイショーに手製爆弾を投げ込んだ罪で裁判にかけられている。彼らを助けるため、爆弾、ホーキ、コーモリ等々の武器を持った老婆たち老婆たちが押し掛ける。看守を爆殺したのち、老婆たちは法廷を占拠、自分たちの手で検事らを裁判にかける。警察による強行突入の警告が流れる中、検事や助けにきたはずの青年たちにまで、次々と死刑宣言する老婆たちだが・・・。”
 初演は蜷川の1960年代の出発点の芝居だが、2006年以に35年ぶりに、ゴールド・シアイターとネクスト・シアターによって上演され、その後海外公演にももって行き、パリ公演では大評判を得た芝居だ。今回も、老婆たち(最高齢91歳)が思い思いの下着姿で検事たちを追い詰めて、生涯の最後の生の怒りと喜びを演じ挙げる。もうここには、政治も肉親もすべての地上的なものは捨象されて、”生”の最後のパレードが爆発の大音響、警察の警告の大音声の渦の中で行われるのだ。蜷川の一周にふさわしい典雅にさえ思える人間の一生を歌い上げる賛歌が実現していた。
・おもろ。中川君、京都、奈良へ行ってきたそうで、奈良では運慶の作品をみてきたそうだ。お土産もらう。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-16 10:11 | Comments(0)  

4月14日(金)★Mこんにゃく座、★★S青年座

★オペラシアターこんにゃく座「たんぐーまほうにかけられた味」+うたのステージ 原作:安房直子、台本:朝比奈尚行、音楽:萩京子、演出:大石哲史、全労済ホール/スペース・ゼロ。カレー屋さんの話だ。お父さんが死んで男の子がカレー屋を継いだが、お客が来ない。おいしいカレーの味への探求への苦心のオペラ・・・・。
★★劇団青年座「わが兄の弟ー贋作アントン・チェーホフ傳」
作:マキノノゾミ、演出:宮田慶子、紀伊国屋ホール。ひさしぶりに、じっくり舞台を観て、充実感をもたらせてくれた芝居だった。今まで読んできたチェーホフのさまざまな伝記を集大成して舞台化してくれて、それが、まるでチェーホフ自身が書いたような錯覚に陥るほどのチェーホフのテイストたっぷりの舞台だ。これは青年座の充実した演技陣の力、特にアントン・チェーホフを演じた横堀悦夫が素晴らしい。生活力のない長兄サーシャ、才能のある画家だが、飲んだくれの次兄コーリャの代わりに、医学の勉強をしながらユーモア小説を書きなぐって一家の生活を支えるアントン・・。さまざまなチェーホフ一家のエピソードのあとに、チェーホフの今でも謎のサハリン紀行のシーンへ。そこでアントンが童貞を失った次兄の元恋人ニーナに出会う。このニーナはシベリヤに流刑されて錯乱して自分をニーナだと認めない。これはチェーホフの「かもめ」のニーナの錯乱につながり、この芝居のチェーホフの全貌が実に豊かに伝わってくるのだ。マキノの劇作の力の直に感じ、感服した舞台だった。それに足してチェーホフ兄弟の父、パーヴェル・エゴーロヴィチを演じた山本龍二の渋い演技の素晴らしさも付け加えたい。
[PR]

by engekibukuro | 2017-04-15 07:43 | Comments(0)