<   2017年 08月 ( 32 )   > この月の画像一覧

 

8月21日(月)★M「グローリアス」★★俳句を作る演劇人の会

★作:ピ-ター・キルター、翻訳:芦沢もどり、演出:鈴木秀勝、DDD青山クロスシアター
”1944年のニューヨークに実在したソプラノ歌手、フローレンス・フォスター・ジェキンズ。あてもなく五線紙を彷徨うような彼女の歌声は、当然ながら批評家に酷評されていた。しかし、聴衆はこぞってリサイタルのチケットを買い求め、レコードまで録音されることになり・・。この奇妙な歌手の音楽を支えるのは、ピアニストのコズメ・マクムーンと、友人であり熱狂的なファンであるドロシー。彼らの愛に包まれながら、「世界で最もオンチ」と呼ばれた歌手はひたすら夢を追いつ続け、ついに、誰もが想像しえない奇跡を起こすのだった・・。”
 この歌手を現代の女形・篠井英介が演じる。いきなり調子はずれの歌を篠井が大声で歌いだす・・、何事かとびっくりするが、「世界で最もオンチ」な歌手フローレンス・フォスター・ジェキンズの奇跡的な人気、マイナスの札を全部そろえたらそれが想像もできないプラス現象が起こったという、大逆転劇、話は途方もなく面白いし、篠井も思い切っての熱演だったが、話の紹介以上のふくらみが今一つだったという感を否めなかった・・。
 ★★今回の兼題は「稲妻」と「佞武多」。今回は嬉しかった、私の”稲光り時計の針が浮き上がる”を松代展枝さん、田岡美也子さんが採ってくれて、谷岡健彦さんが特選に採ってくれた。伊藤伊那男先生も、あとの好評でほめてくださった。それと、”稲光りマラルメの詩の底の底”を大西酔馬さんが採ってくれた。
・さらに伊藤真紀さんが、この前の「シアターアーツ」の山本健一さんの「劇作家秋元松代」の公開トークでの私の話を面白かったと言ってくださった・・。
・午前中は医科歯科大へ。3か月に一回の渡辺先生の悪性リンパ腫の検診、これも問題なかった。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-22 10:25 | Comments(0)  

8月20日(日)

・特記事項なし。
[PR]

by engekibukuro | 2017-08-21 06:05 | Comments(0)  

8月19日(土)M「にんぎょひめ」toRmansion 座・高円寺

原作:H・C・アンデルセン、脚本:目次立樹、脚本監修:松井大悟、演出:to R mansion
チラシの惹句
”シアトリカルマイム、演劇、ダンス、マジック、オビジェなど様々な身体表現を使って、不思議いっぱい、ユーモアたっぷりに描くステージアートの世界へようこそ!!今年の夏は、大人も子供もみんな楽しめる、美しくポップな童話の世界へダンピング。見たこともない人魚姫にアンデルセンもびっくりです!!” 客席は大人も子供もまじって満員で、観客参加もあって、舞台にあげて、大盛況だったは・・。だけど、なんとなくとりとめもなかったかな・・・とも感じたのだった・・。
・帰りに池袋の駅に着いたら大雷雨、あわててお盆あけのおもろへ。中川君もきて、2週間ぶりの泡盛、彼は来週京都へゆくという・・・。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-20 09:49 | Comments(0)  

㋇18日(金)




・沢すすむさんに前に頂いてプレイヤーの故障で聴いていなかったCD「私の約束」を聴く、沢さんはAギターとヴォーカルっで、ほかにピアノとベースの伴奏、演奏がある。すべて作詞、作曲は沢さん、聴いていて沢さんの気持ちが、素直に伝わってきて、言葉の本当の意味で癒される・・・。
・それこそ、恥ずかしい話だが、何十年も本棚の片隅に置きっぱなしになっていヤン・コットの「シェイクスピアはわれらの同時代人を読み出だす・・。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-19 10:43 | Comments(0)  

㋇17日(木)M「チック」シアタートラム

原作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ、上演台本:ロベルト・コアル、翻訳・演出:小山ゆうな
 世界中で愛されている児童文学書を舞台化した「チック」は2011年の初演から本国ドイツで今もなお上演を重ねている話題作だ。
”14歳のマイクは、退屈な学校生活の毎日に出口のないような息苦しさを感じていた。だがある日そんな生活を一変させる出会いが彼に訪れた。それは転校生のチックだ。彼はロシアからの移民で、風変わりで問題児。チックは突然マイクの家を訪ねてくる。「乗れよ」チックが盗み出したオンボロな車ラグ・ニーヴァに乗り込み 二人はひと夏の旅に出る。これまで見えていた世界とは全く違う新しい景色と、新しい出会いが彼らが待っていた。”「ドイツの家族は14歳を大人と対等に扱うところがあり、家族ともぎろんしますね。子どもでも大人でもない微妙な歳で、作品も結論を出していません。あえて14歳で、常に子どもと大人の中間にいる感じです。」とドイツで育った演出の小山は語る。このチックを柄本時生が、マイクを篠山輝信が演じる。ドイツでもこの二人の役を大人の俳優が演じる。マイクのアルコール中毒の母をあめくみちこ、その母に振り回されている父を大鷹明良、二人が出会った女イザ・シュミットを土井ケイトが演じた。なんといっても、柄本と篠山の息が合い、芝居のリズム、躍動感が舞台を弾ませて、彼らのひと夏の冒険が、彼らに人間の人生の表裏を発見させ、それを観ている我々大人の観客も共有でき、共感できる舞台だった。


[PR]

by engekibukuro | 2017-08-18 07:45 | Comments(0)  

8月16日(木)

おもろの常連でシンガーソングライターの沢すすむさんから6枚目のアルバムが送られてきた。CDのプレイヤーが壊れているので聴けないと思っていたが、なんと自然に(?)修復されていて聴けた。澤さんはギターとボーカルだが、おもろで酒を吞んでいる感じとまるで違う、なかなかのボーカルだ。CDのカバーには「パリ同時テロ 東京からパリへ」とあって、同時代の世界を歌っているのだ。・今月の句会の句ー兼題:”稲光・ねぶた”の句を5句ななんとか作る。図書館に行って文藝春秋掲載の芥川賞受賞作品「影裏(えいり)」を読む。比べるのもナンだが、「フロスト始末」などと比べると、エンターテイメントとはもちろん違うが、なんともかったるい。これが純文学というものか・・。
岩手の盛岡の会社で働いている男の、釣り仲間の友達との淡いような濃いような付き合いを描いたもの。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-17 07:57 | Comments(0)  

8月14(日)M「タイタス・アンドロニカス」シアターカンパニー カクシンハン

演出:木村龍之介 作:シェイクスピア 翻訳:松岡和子 吉祥寺シアター
 木村は書く”僕らに太陽がある。/その事実にそそられるように、/生まれる情感にこそ真実があるように、/僕はシェイクスピアの真実を鷲掴みにして、舞台にのせたい。/ただそれだけだ。・それはきっと、この世界と人間の真実をめぐる一大叙事詩。/演劇創作とは壮大な旅のしおり。”タイタス・アンドロカスを演じるのは、日本有数のシェイクスピア俳優、河内大和。舞台は河内を芯にして回る。木村はドラマの骨格を時々見失しなわせるような独特のショーアップを挿入、粉飾をするが、河内の存在感が、それを舞台の華にする。シェイクスピアへの心酔が直に感じられる舞台だった。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-16 10:20 | Comments(0)  

8月14日(月)Mーピアノソナタ「月光」による朗読劇「月光の夏」

原作・脚本:毛利恒之、演出:鈴木完一郎/原田一樹、劇団東演、世田谷区、成城ホール
”佐賀県鳥栖市ー。戦後45年のこの年、鳥栖小学校の古いグランドピアノが廃棄されようとしていた。かって教師をしていた吉岡公子は、そのピアノに忘れらられない思い出を秘めていた。そしてピアノを平和の願いの証しとして保存しよういう思いから全校集会で生徒たちにその思い出を語る・・。
 太平洋戦争末期の昭和20年初夏ー。音楽を愛する学徒出身の特攻隊員ふたりが学校に駆けつけ、今生の別れにベートーヴェンのピアノ・ソナタ「月光」を弾き、沖縄の空に出撃していった・・。”故鈴木完一郎の演出を原田一樹が受け継いで演出した舞台だ。ピアノは仲道裕子、戦争の記憶が風化しつつある今、その記憶を毎年きっちり記憶を確認する有益かつ必須の舞台だ。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-15 09:45 | Comments(0)  

8月13日(日)R・D・ウイングフィールド「フロスト始末」(上下)創元推理文庫

80歳のいままで長いことミステリーを読んできたが、これほど面白いミステリーはなかった。本格とかハードボイルドとか、そういうジャンルに関係なく、この小説の主人公、フロストほど強烈なキャラクターの主人公はいなかった。英国のデントンという地方都市の警察の警部だが、愛していた妻と不仲になり、取り返すいとまもなく病死され、よれよれのレインコートを着て、常にタバコを口から離さず、署長のマレットに疎んじられて、今回は主任警部として赴任してきたスキナーという性悪男にいびられ、次から次と起こる事件に追われて寝る暇もない。今回の事件で最悪なのが、13歳の女の子が殴られ裸にされ強姦されて殺されるという最悪の事件で、解明が遅々と進まない。ミステリーだから詳しくは書けないが、そして、この小説がウイングフイールドの遺作であって、フロストものシリーズの最後の作品が、フロストのキャラクター、事件の特異さ、デントン署のほかのメンバーのフロストへの信頼、スキナーがフロストを意地悪して、フロストをもっと田舎の警察に飛ばすことになった顛末、どれをとっても興味深く面白い、文学としても十分通用する、ミステリーの金字塔だと言える。フロストはデントン署に残れるのか、最後はページをめくるのが惜しくて・・・。
[PR]

by engekibukuro | 2017-08-14 09:57 | Comments(0)  

8月12日(土)M「フランドン農学校の豚ー注文の多いオマケ付きー

原作:宮沢賢治、上演台本:佃典彦、演出:西沢栄治、座・高円寺ー夏の劇場
このお芝居は宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」と「注文の多い料理店」の二つの作品からできています。”日本ではないどこか雪深い国、フランドン王国、この国の農業学校では、晩さん会が開かれているところです。おいしそうな料理に、みんなわくわく。でも、「待って!」晩さん会をながめていた1年生が声をあげます。だって、その料理に使われている「豚」は・・・。”自分たちで育てた豚が晩さん会のテーブルに料理され出てくる・・・。人間が食べるということの、一種の残酷さ、しかし、それを覚悟しなければ生きていけない・・・。賢治の二つの話を佃、西沢のコンビが人間が生きてゆくことのムジュンとして、それを子供たちにも自然に認知させる良くできたお芝居だった。

[PR]

by engekibukuro | 2017-08-13 09:59 | Comments(0)