10月17日(火)M「検察官」劇団東演

作:N・ゴーゴリ、翻訳:佐藤史郎、翻案・演出・美術:V・ベリャコーヴィッチ、O・ロブノフ、紀之國屋サザンシアター
久しぶりに東演の芝居を観た。この劇団の創立者八田元夫先生は、私の子役時代の先生だった。また、子役時代の親友松川暢生はこの劇団の俳優、のちに演出家だった。その松川君が無くなってからこの劇団とは疎遠になっていた。また、急逝したベリャコーヴィッチの演出も、旧ソ連時代の社会主義リアリズム時代には、まことに大胆なアヴァンギャルドな演出だった。今回の「検察官」も音楽や踊りをふんだんに使っての奇抜な「検察官」だったが、どうも演出家が現存していないこともあるのか、舞台がその演出をなぞっての形骸化した感じがしてならなかった。だが、べつにベリャコーヴィッチの演出の匂いが感じられて懐かしくもあった。東演の創立の時期に、下村正夫を指導者にした新演劇研究所という集団があって、その新演での「検察官」の上演で、若い頃の杉浦直樹が主演のフレスターコフを演じて、これが素晴らしかった。この杉浦のフレスターコフ以上の以上のこの役を観たことはない。

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# by engekibukuro | 2017-10-18 11:10 | Comments(0)  

10月16日(月)俳句を作る演劇人の会

今回の兼題は「暮の秋」と「葡萄」。今回は谷岡健彦さんの東京工大の同僚で、祖父、父とそれと本人も継いだ耕農という俳号をもつ先生が参加された。私は「友死して葡萄の汁の味深く」と「秋の暮劇場の椅子暖かき」を採っていただいた。私が選んだ今回の秀句は松代展枝さんの「石けりて石を泣かせり暮の秋」、谷岡さんの「葡萄食べ人を殺めしごとき指」、それと大西酔馬さんの「断捨離も残すは馬齢秋の暮」だった。披講ののちの飲み会にでた銀漢主宰で銀漢亭店主の伊藤伊那男先生が出してくださった丹波の枝豆が絶佳の味だった。
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# by engekibukuro | 2017-10-17 09:41 | Comments(0)  

10月15日(日)北野武監督作品「アウトレイジ 最終章」

よくも集めたくらいの曲者役者(大鷹明良もでていたぞ)の勢ぞろいで、こちらのトシの成果、ちょと持たれるくらいに味が濃い。花菱会の古参ヤクザの顔面演技など凄まじさを通りこして、その奇抜さに腹の皮がよじれた。今回は韓国・日本のヤクザを支配する済州島の大親分が出てくる新機軸、タケシはこの親分の手下になる。とにかく、拳銃の音がしないシーンがないくらいの映画・・。その中で、花菱会の新会長に就任した新会長野村を演じた大杉漣、この会長元証券マンで、子分との談合でやたらにお茶を飲む。これが、古参ヤクザとの違いのアクセントになっていて印象に残り、この会長最後は泥沼に埋められ首だけ出して車で轢き殺される。まあ、このアウトレイジ3篇とも面白い、タケシ映画の真骨頂だった・・。
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# by engekibukuro | 2017-10-16 10:12 | Comments(0)  

10月14日(土)M「ウエアハウス」アトリエファンファーレ高円寺

上演台本・鈴木勝秀
この芝居はエドワード・オルビーの「動物園物語」のスズカツ流のバリエーション。いままで私は観ていないが、さまざまな形で上演されてきたという。今回は、佐野瑞樹、味方良助、猪塚健太の宇の3人の芝居だ。「動物園物語」の辺々が増幅されている芝居だ。アレン・ギンズバーグの「吠える」の朗読や、百桁までの円周率を暗記するシーンなどがあって、いろいろの形で増幅されいるが、スズカツの「動物園物語」へのいれこみかたが尋常ではないことはわかるが、どうも私には昔観た「動物園物語」のシンプルな鬱屈と意外性の記憶の方が勝ってしまうのは致し方ない。
 ・おもろ。中川君、沢さん、それに久しぶりに島田君。愉快に飲んで、この店の泡盛賛歌・・・。島田君とは、明日の秋華賞の話・・。

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# by engekibukuro | 2017-10-15 09:28 | Comments(0)  

10月13日(金)S「奈落のシャイロック」名取事務所 

作:堤春江、演出:小笠原響、プロデューサー:名取敏行、小劇場B1
このところ上演作品が、読売演劇賞にノミネイトされたり、快進撃の名取事務所は、今回は堤春江の書き下ろし作品だ。1907年(明治40年)の明治座の出来事。この年歌舞伎俳優による初めてのシェイクスピア作品が上演された。明治座の座主二代目市川左団次主演、坪内逍遥訳、松居松葉演出の「ベニスの商人」だ。さらに九代目市川団十郎の娘市川旭梅が女優としてポーシャを演じるのだ。これは左団次が松井と途にヨーロッパに行って、各国のシェイクスピアの舞台を観て、教えられた成果としてもくろんだ上演だった。ところが、当時の茶屋制度に阻まれ、上演が妨害され上演不能になってしまった。初めてチケットを売って席を定める現在のような制度を、この公演で採用したのだ。これではそれまでのご祝儀と酒食で持っていた茶屋制度は持たない。それでこの公演、客を巻き込んだ暴動に発展してしまった。左団次、松居、旭梅は奈落に避難する。観劇制度の改革の困難がいかに大変だったか如実にわかる芝居で、現在までの観劇制度の過程に思いを馳せる舞台になっていた。左団次を千賀功嗣、松居を吉野悠我、旭梅を森尾舞が演じたが、別の形で歌舞伎の舞台に出たことがある女役者市川久女八を演じた新井純が快演だった.終演後、谷岡さんと、谷岡さんの大坂時代の友達の日本女子大の教授の山口さん、助教の鴨川都美さんと台湾料理屋で歓談、この4人の歓談は名取事務所の芝居のあとの慣例なっていて、とても楽しい時間なのだ。

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# by engekibukuro | 2017-10-14 09:55 | Comments(0)