12月22日(金)M「アテネのタイモン」彩の国さいたま芸術劇場

蜷川幸雄に代わって、彩の国シェイクスピアシリーズ芸術監督に就任した吉田鋼太郎の演出による初の舞台だ。
 「アテネのタイモン」はシェイクスピアの作品でも上演されることが少ない作品だ。
”アテネの貴族タイモン(吉田鋼太郎)は執事フレヴィアス(横田栄司)の助言、哲学者アベマンタス(藤原竜也)の皮肉を無視し、誰にも気前よく金品を与え、ついに破産。友人たちが自分の金目当てだったことが分り、すっかり人間不信に陥る。森に引きこもるタイモンは、復讐のためにアテネを滅ぼそうと蜂起した武将アルシバイアデイーズ(柿澤勇人)に掘り当てた金を与える。”この芝居、二幕目からのタイモンが森に引き込んでからの、吉田の演技が光り、舞台も緊張感がみなぎり、その面白さは蜷川幸雄を完璧に継いだと思えた舞台だった。残りのシェイクスピア作品の吉田演出が楽しみになった。

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# by engekibukuro | 2017-12-23 07:38 | Comments(0)  

12月21日(木)”別役実の男と女の二人芝居”Pカンパニー、西池袋スタジオ

Aプロ
「星の時間」演出:富士川正美、出演:磯貝誠、木村万里
飼い猫を探している男が粗末なテーブルが置かれた場所にやってきた。そこに乳母車を押した女が現れ、次第にレストランのように、テーブルに料理をを用意し、男はそれを食す。そのメインデイシュの肉は・・男の探していた・・それの肉だった。どこか宮沢賢治の童話を思わせる芝居だった。
「眠っちゃいけない子守歌」演出:山下悟、出演:坂口芳貞、木村愛子
”一人暮らしの年老いた男の住むアパートにある福祉の会から女が派遣されてきた。二人の会話はぜんぜんかみ合わない。女はビスケットや紅茶の話をしかけるが、男は「それが世界となんの関係があるのか」と、この芝居女の形而下性と、男の形而上性が際立って対立する。「世界」しか相手にしない男を演じる坂口の演技が絶品だった。文学座の「青べか物語」の坂口も名演技だったが、この男の演技も胸に深く残る名演技だった。老人は「世界」に対峙して生きてゆくのが、本筋だと学ぶことができた。ビスケットや紅茶でなく・・て。

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# by engekibukuro | 2017-12-22 10:21 | Comments(0)  

12月20日(水)渡辺京二「死民と日常 私の水俣病闘争」弦書房

渡辺の水俣病闘争の記録だ。
 「水俣病問題の核心とは何か。金もうけのために人を殺したものは、それ相応のつぐないをせねばならぬ、ただそれだけである。親兄弟を殺され、いたいけなむすこ・むすめを胎児性性水俣病という業病につきおとされたものたちは、そのつぐないをカタキであるチッソ資本からはっきりとうけとらねば、この世は闇である。水俣病は、「私人」としての日本生活大衆、しかも底辺の漁民共同体にたいしてくわえられた、「私人」としての日本独占資本の暴行である。血債はかならず返済されねばならない。これは政府・司法機関が口を出す領域ではない。被害者である水俣病漁民自身が、チッソ資本と・あいたい・で堂々ととりたるべき貸し金である。水俣病患者・家族がその方針としてきた自主交渉とは、まさにこの理念をあらわすものである。民主的と称するあらゆる組織はこの自主抗争を完全にバックして、チッソの口から債務をはきださせね ばならないのである。」渡辺は最初単独でチッソの会社の門前で座り込み闘争を始めた。そのごの幾多の変遷が困難を極めたものだった。

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# by engekibukuro | 2017-12-21 09:53 | Comments(0)  

12月19日(火)

・東京医科歯科大学で大腸の検査、午前中に2リットルの下剤を2時間唖かけて飲み、腸を洗浄し、午後から検査、肛門に管を入れて操作する検査。前に一回やったことがあったが、今回は猛烈に痛くて・・・。心配していた大腸がんの兆候はなかったのがよかった。
・前日18日、俳句を作る演劇人の会が神保町銀漢亭で行われた。兼題は「枯芒」と「春日若宮御祭」五句出しで、特選一句。
私の句”我の影ビルの間の枯芒”が二人の方に、”枯すすき命の果てのハーモニー”を三人方にいただいた。特にこの句を田岡美也子さんに特選をいただいた。

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# by engekibukuro | 2017-12-20 10:06 | Comments(0)  

1217日(日)

尾崎俊二君から「ワルシャワの記憶をたずねて そこで出会った人たち」というブックレットが送られてきた。尾崎君の妻は、わたしの亡くなった妹だった。彼は開成高校の英語の専任教諭として24年間務め、早期退職して、ポーランド研究に打ち込み「記憶するワルシャワー抵抗・蜂起とユダヤ人援助組織(ZECOTA‐ジェコタ)」と自身によるその英訳(光陽出版社)、「ワルシャワ蜂起ー一九四四の63日」(東洋書店・初刊、お茶の水書房再刊)、「ワルシャワから:トレプリンカ、テイコチン、パルミルイ、プルシュクフへ」(お茶の水書房)の三冊をだした。彼のポーランド研究の動機は、アウシュビッツの絶滅収容所跡を訪ねたことからだ。このブックレット(非売品)は上記三冊の取材で出会ったポーランドの人々との交流の記録だ。それらの人々から彼の研究が評価されたのだ。
それと詩誌・「gui」112が送られてきた。この雑誌の代表詩人藤富保男さんが89歳で亡くなった。
 ・出るはずの首が出ない といえば どんな服かとおもう/しかし 首も胴も出ないが 下から 白い手が 足より先に出て 目と鼻から口がからまって 姿が溶けて 本日かすかに曇天・藤富さんの詩だ。大好きな詩人だった。
 ・明日は病院で検査があるのでブログ休み。今日の競馬もすこしプラス、来週の有馬記念を頑張ろう!


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# by engekibukuro | 2017-12-18 10:31 | Comments(0)