3月28日(日)M「泣き虫なまいき石川啄木」ハイリンド

作:井上ひさし、演出:水下きよし、赤坂レッドシアター。客演の外波文明の力を借り、女優陣を中心に大善戦だったが、今ひとつ芝居が展開しきれなかった。だが、井上ひさしの芝居をあまり観ていない客層だと思えるので、有意義な公演であることは確かだ。

▼マルケス「百年の孤独」再読読了。やはり大傑作だね、おなじノーベル賞作家でも日本の大江健三郎の四国の森の住民より、コロンビアのマコンドの人々に親しみを感じるのは何故だろう。セリーヌの「夜の果ての旅」と「百年の孤独」はおれには20世紀の二大傑作だ。昼は赤坂でマチネー、夜は新宿のルノアールで「シアターアーツ」の編集会議。帰宅、晩飯八宝菜、キンピラ。高松宮記念はビービーカルダンの複勝のみ。赤字だ。
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# by engekibukuro | 2010-03-29 10:44 | Comments(0)  

3月27日(土)M「7ストーリーズ」青年座劇場

主宰:文化庁 新進芸術家育成公演等事業
作:モーリス・パニッチ、訳:吉原豊司、演出:小林七緒。
舞台はマンションの7階。七つの部屋の窓があり、その窓が舞台の平面になっており、物理的には不可能な人物の立ち振る舞いだが、この危うさが、7人のそれぞれの物語、それを媒介するこのマンションの7階に偶然紛れ込んできた男の話にリアリテイを与える仕組みになっている。この男は7つの物語に律儀につきあうが、その律儀さのために破滅し、そして蘇生する。非常に安定した戯曲で、それを小林がきちんと演出して立派な芝居になった。これまで流山児★事務所の舞台の演出が主で、流山児の有形無形の援護があっただろうが、初めてよその柴田義之らのベテラン俳優相手の演出で、小林は自分の力を発揮できた。めでたい。

▼メモ。k園から代々木八幡の青年座劇場へ。小林七緒がロビーで演出家然としていて嬉しかった。終わっておもろへ。カップル、中川君、カツオのたたき。エンゼルスの松井が打った場外ファウルでオーナーのベンツを壊してしまった話、松井は謝っていたが、責任があるのかね、もっともそのあとホームランを打って、オーナーが喜んでいたというが・・。帰宅、晩は自家製のしめ鯖。 
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# by engekibukuro | 2010-03-28 09:56 | Comments(0)  

3月26日(金)S 三匹の犬第1回公演 pit北/区域  

「現実はきびしく私たちは若い けれど要求は唐突で 思い切るという手もあるかもしれない」(作・演出:鈴江俊郎)。金子岳憲(ハイパイ)と光瀬指絵(ニッポンの河川)の二人芝居。舞台奥にはサキソンフォン奏者(森亜希子)。”回転寿司のホッキ貝の寿司と普天間の基地とどっちが大事なの”反戦・平和運動活動家は同棲していた普通の女に問い詰められる。女は活動家の機関紙配りとか、会議、集会への日夜が理解できない。とうとう破綻、女は表に引越しトラックを1時間だけ待たせて、最後の男の説得・懇願に応ずる。結局、活動家も最後には自信をなくして、説得できず、女は心の底では説得されたいのに事態は変らなかった。この芝居は鈴江独特の視角で今の政治・グローバリズムに圧倒されて、個人の存在が危うくなっている状況を告発し、客ととも考えたいというメッセージを持つが、二人の役者の光速会話、光瀬の破壊的身体演技が、話はシリアスだが、舞台をさらっていて小難しい芝居にしない。鈴江のキャリアがものを言う。芝居の息継ぎにサキソフォンが演奏されて、しゃれてもいるし、活動家と人民というちょっと古い構図が蘇っているともいえる。近頃、珍しいタイプの芝居で興味深かった。今の若い人たちがすべて政治アパシーだと決め付けるのは誤りだと思わせる説得力があった。

▼ブログに結構時間をとられる。ヴァンクーバーの中島君からメールの返信。ヴァンクーバーもオリンピックが終わって、侘しい静かな中小都市にかえったそうだ。CTで「百年の孤独」。副都心線・丸の内線・南北線で王子へ。最初北トピアの中だと感違いしたが、pit北/区域は別の場所だった。妙な建物で、舞台は二階から見下ろすか、下で観るか選ぶ。帰宅、オニオン。ポークソテイ。 
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# by engekibukuro | 2010-03-27 10:33 | Comments(0)  

3月25日M★世田谷PTS★★シアター711

★「狼たちの午後」(構成・映像・振付:近藤良平)コンドルズ、世田谷パブリックシアターこどもの劇場2010。
 人気グループだけあって、子供連れのお母さんが大勢きていた。だが、夢中になっているのはお母さんのほうで、2時間は小さなこどもたちにはつらいようで、おしまには”まだおしまいじゃないの”という声があちこちから聞こえてきた。しかし、明るくて陽気で、コミカルで、学ラン姿で舞台狭しと踊り狂い、大人気もなるほどの舞台だった。
★★「ハムレットの舞台裏」(作:ニック・ウオーバートン、訳・演出:中村まり子)パニックシアター、シアター711。イギリスのある地方の小さな劇団が「ハムレット」の初日を控えゴタゴタしててんやわんやだ。劇団の中心俳優(田村連)は歳をとってしまい、かってはハムレットを演じたが、今は亡霊しかできない。それにアル中ぎみで、女にちょっかいを出すクセも直らない。昔一緒に暮らしたこともある女性演出家(中村まり子)とことごとくいがみあう。現在の婚約者ともうまくいっていない。今度の「ハムレット」でも亡霊のはくブーツのことでおおもめにもめている。そのうえ、劇場主から家賃の滞納を催促され、初日がダメなら三日で公演を打ち切ると通告される。絶体絶命の初日に亡霊の例のブーツが紛失するという大パニックがしょうずるが、・・。しかし、奇跡が起こってスタンデイングオベレーションまで起る大成功の初日になった・・。大昔に死んだ名優の亡霊が初日を助けてくれたということらしいが、唐突でヘンではあるがシェイクシピアの芝居はなにが起こってもフシギじゃないから・・。初日の成功で劇場主がお祝いに来るが、これがシアター711のオーナー本多一夫(7月11日生まれ)が演じるのが可笑しくて、中村まり子が見つけたこの戯曲、面白く上演できていた。
▼午前中歯科へ。昼、神保町のカレー店カーマでチキンカレー。この店は島地勝彦「甘い生活」で紹介され、「この店のチキンカレーを食べたら、他の店のカレーは子供用だ」とまで褒めていたが、はたしてそうか??同じスープカレーだったら、デリーのほうがオレはうまいと思う。一寸クセがつよすぎる。しかし、カレーの中のポテトはバツグンにうまいことは確かだ。午後は世田谷ぱぶりっくシアターへ。小田島先生の隣で、先生は今年は観る芝居を365本に収めるつもりで2月は28本で納まったが、3月はどうも増えそうだと」仰っていた。終わって、シャノアールで「百年の孤独」続行。夜は三茶から下北沢まで雨のなかを歩いてシアター711へ。帰宅、鰺の干物、茶碗蒸し、チキンスープ、キンピラ、小松菜おしたし。
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# by engekibukuro | 2010-03-26 15:22 | Comments(0)  

3月24日(水)メモ

 ▼自転車で板橋美術館へ。「浮世絵の死角」展ーイタリア・ボローニャ秘蔵浮世絵名品展覧ー。イタリアのコレクター二人の所蔵品で200点あまり。ほとんどが役者絵で、一種のブロマイドのようなもので、江戸時代の歌舞伎が民衆のてじかな娯楽だったことが、ひしひしと感じられた。それにしてもボローニャの収集家は凄いね。板橋美術館は毎年ボローニャ市と連携して「絵本の原画展」をやっている。
午後、晩成書房で「シアターアーツ」2010春号の発送。これで高橋編集代表の「第二次」シアターアーツが終わる。いろいろあったが高橋君はよくがんばった。これから西堂編集長で第三次にはいる。奥秋君の素敵な写真をバックにしたチラシもできた。よろしく。
コージコーナーでシュウクリームを買って帰る。晩は、蕗の薹と山うどの天麩羅、海老と玉ねぎの掻揚げ。手羽元のスープ。
 ブログのコメントにヴァンクーバー在住の中学時代の親友・中島君から便りがきていた。誰が読んでくれているのかわからないね。嬉しかった。
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# by engekibukuro | 2010-03-25 08:31 | Comments(0)