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2月7日★「オルフェス&エウリデイゲ」★★東京室内歌劇場

★カンパニー マリー・シュイナール、シアター1010。コンテンポラリーダンスという分野のなんでもありの表現の自由さと豊かさに、作日観た「ピーピング・トム」とこの舞台を観て感服した。まずこのカンパニーの人体とその行為を極端にデフォルメするスタイルの一貫性の見事さに驚いた。まるでフランシス・ベーコンの絵画の人物たちを踊らせたような奇態さだ。性交をデフォルメして愉快な遊戯にしてしまう、笑うエロス。そして全編にみなぎっている遊びの感覚。人間は遊ぶために生まれてきたんだとつくづく思わせてしまう闊達さと哄笑が噴出している。難しい哲学的探求も背後にあるようだが、上質なエンターテイメントとしても十分楽しめる。
★★リゲッテイ作曲のオペラ。ARICAの藤田康城が演出して、安藤朋子がパフォーマーとして出演した。新国立劇場。原作はベルギーの前衛的劇作家ミシェル・ド・ゲルロード。全編ドイツ語で歌われる、字幕つき。「アンチ・アンチ・アンチオペラという実験的オペラらしいが、欲望が肥大化したグロテスクな人間たちが右往左往して猥雑なカオスが現出して、そこに巨大な独裁者が君臨して・・・。ストーリーとかの見晴らしは難渋してよく解らないが、音楽は前衛音楽ぽくない、打楽器多用の親しみやすい美しい旋律で、歌劇場のベテラン歌手が耳に心地よく聞かせてくれる。抜擢された藤田が新国立の奥行きの深い舞台を隅から隅まで有用に使った美術の配置、人物たちのダイナミックな動きなどで、オペラの高揚をきちんと整えたら演出は際立っていた。カーテンコールでの晴れがましさも、その貢献の証だ。ただ、安藤さんはあまりに人物が多くて見つからなかった。、

by engekibukuro | 2009-02-08 12:14  

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