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2月9日M★「続々オールド・バンチ」S★★「電波猿の夜」 

★平均年齢80歳近いメンバーのパラダイス一座もこの第三回最終公演でめでたく、おしまれつつ解散だ。第一回公演での初々しさからセリフを忘れても堂々と処理するヴェテラン役者に変貌した。作:山元清多、演出:流山児祥、音楽:林光、美術:妹尾河童。幕開き、92歳の戌井市郎が真っ赤なドレスを着て登場、林光が「カルメン」をピアノで強弾する・・満場がどよめく・・。
今回はバンチノメンバーはゲイになった。皆きらびやかな女装で登場する。しかし、今回はドラマらしいドラマはなくて、カラオケ大会の様相で、それぞれお得意の出し物を披露した日た。中村哮夫はかって越路吹雪主演の「王様と私」を演出したので「シャル ユー ダンス」を越路風に歌い、今回初参加のふじたあさやは尺台を置いて講談の赤穂浪士を一席、戌井は心内「蘭蝶」を気分よさそうに語った。また瓜生正美がセリフを忘れると客席のテッペンから流山児が大声で叱咤訂正する。最終公演だからお祭り気分が横溢して客もノッテいた。それと映像出演だが岩淵達治が「ビルマの竪琴」の水島上等兵がタイで生き残ってハッピーな老後を送っているという設定で、ステキなタイ美人とさんさんと陽光きらめく南国の風景をバックに実に楽しそうに歌っていた。今回の音楽・ピアノ伴奏の「謎のピアニスト」林光が童謡からクラシック、軽音楽まで弾きまくって素晴らしかった。流山児の大将の自負自讃も大拍手で賛同しよう。なにしろこれだけのメンバーを集めたのだから。上記の名のほかに高橋悠治、本多一夫、肝付兼太、二瓶鮫一、故観世栄男、写真の荒木経惟、大将の牽引力の凄さだ。劇場は本多が初出場だという本多劇場。
★★作・演出:深津篤史、桃園会、ザ・スズナリ。舞台中央に2段ベッド。ベッドを三方から囲む衝立にはなにやら植物をデザインした模様が一杯に描かれている。ベッドの上下に男が寝ている。下の男はバイト先のハンバーガー屋が倒産して失業状態らしい。舞台にはヤモリだというキグルミを着たイキモノがうごめいている。話はその男の夢らしい。色んな男と女が現れては消え、ヘンテコなイキモノがうごめき、二人の妖精だという女が上段に居座った。夢だから万事話が四方八方に飛ぶが、それを受け入れるしかない。夢の極私性そのままだ。だが役者たちが素直に夢のエレメントを演じているのが感じがいい。その素直な演技が、一つのあたたかいような、わびしいような一種の幸せな世界をかもしだしていた。それぞれのイキモノやヒトが感応しあっている親密さがもたらしたものだ。深津独自の世界だ。

by engekibukuro | 2009-02-10 14:50  

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