人気ブログランキング | 話題のタグを見る

4月12日(月)







▼メモ。渋谷のシネマサンライズへ。韓国映画「息もつけない。福田和也が週刊新潮ノコラムで必見度100パーセントだと書いていたが、確か良く出来た映画だ。が、暴力しかコミュニケーションの手段がない男の物語は画面が荒々しい割りにそれほど衝撃的ではない。しかし、主人公のナイーブな魅力は忘れがたい。
6時から神楽坂出版會舘で第54回岸田国士戯曲賞授賞式。受賞作は柴幸男「わが星」。選考結果発表は永井愛さん。受賞の柴の挨拶は堂々たるもの。もっと近づいてくださいと指示したり少しも怯まない。平田オリザ傘下の劇作家は松井周にしても岩井秀人にしても大勢の面前で話すのに少しも照れず怯まない。平田の感化だろう。扇田昭彦さんと急逝した井上ひさしさんの話をする。井上さんは昔からの岸田賞の選考委員だった。
パーテイでは酔いの勢いで平田氏に平田放牧論をぶつ。”平田さんは傘下の劇作家にそれぞれユニットを持たせ、特段の指導をせずにそれぞれの牧場で活躍させ、その成果を青年団にリンクさせて、それが平田コングリマットを大きくしてゆく仕組みが成功しましたね云々・・”平田さんはニコニコして聞いてくれたが・・。柴の仲間たちでのラップの余興があったりして会場は大いに盛り上がった。どうもこれら若い演劇人は芝居屋臭さが全くない。広い意味で平田の影響力は日本の演劇の風土を変革したようだ。この會舘の料理はなかなかうまいのだが、結局飲むほうにいってしまいあまり食べない。帰宅して腹がへった。家人が最後の歌舞伎座にいっているので豚肉を焼いてにんにく醤油で食す。

by engekibukuro | 2010-04-13 12:56 | Comments(0)  

<< 4月13日(火)S「わが町」文... 4月11日(日)M「虚空遍歴」... >>