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5月7日(金)S「モジョミキボー」OFF ・OFFシアター

作:オーウエン・マカファーテイ、演出:鵜山仁。舞台は北アイルランドのベルファースト。マカファーテイの子供時代を熱かった自伝的な芝居だ。モジョとミキボーはあるとき街で友達になった。二人は映画館のオバサンを脅かして入り、「明日に向って撃て」を見て、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが演じるブッチとサンダンスに痺れ、たちどころにブッチとサンダンスの二人組にに変貌し、街のガキ大将に挑戦したり、材木置き場に小屋を建てたりして無二の親友になった。しかし、北アイルランドはカトリックとプロテスタントの抗争が激しく、モジョの親はプロテスタント、ミキボーの親はカトリック。ミキボーの父親はプロテスタントの爆弾で死ぬ。政治と宗教の対立は子供の世界まで及び、二人の間に溝ができ離れてしまう。モジョを浅野雅博、ミキボーを石橋徹郎が演じる。二人とも文学座だ。モジョ、ミキボーだけでなく双方の両親とか他の役を浅野は8役、石橋は9役演じてめまぐるしい。しかし、二人は軽やかに、しっかり演じてベルファーストのブッチとサンダンスを演じぬき、子供の世界の悲喜こもごもをたっぷり感じさせた。いい芝居を観たという充足感が残る、文学座の俳優の底力を認めさせた舞台だった。

▼メモ。en-TAXIvol29を読む。判型が変わった。特別付録として唐十郎の新作「百人町」と笠原和夫の未発表シナリオ「昭和の天皇」が載った文庫本が付く。特集・皇室の近代/現代の福田和也「国防・婦人・帝国」が面白い。福田は戦前昭和のエポックメーキングな逸話をよく知っている。それと戌井昭人の小説「川っぺりらっぱ」に感心した。戌井は「鉄割アルバトロスケット」の主宰者だが、小説がこんなに上手いとは、けれんみがない中身が詰まった小説だ。「join」NO68が届く。この号に私は「私の初舞台」を書いた。初舞台は昭和19年国民新劇場(築地小劇場の改称)で演目は「北極島爆破」。

by engekibukuro | 2010-05-08 07:54  

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